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  • 国際Creative AIビジネスコンソーシアム – 開発者交流フォーラム開催レポート!

    SIGGRAPH ASIA 2024が終わった翌日、2024年12月7日(土)、東京科学大学 INDESTにて、[CAiBC-DEF]国際Creative AIビジネスコンソーシアム – 開発者交流フォーラムが開催されました。

    会場となった東京科学大学INDESTは東京工業大学田町キャンパスとして歴史ある場所であり、隣は付属高校があります。

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    会場から付属高校の運動場が見えます

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    ピッチ会場の様子

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    午前はモーニングコーヒータイム
    機材の準備と交流会

    機材やデモのセットアップをしながら、名刺交換、アニメーションやVTuber、AIキャラクター、動画生成についての交流が始まりました。

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    NOKOVによるハイブリッドモーションキャプチャー

    マーカーレスモーションキャプチャの設営が始まりました。

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    カメラは片側4台構成で、「2Dアニメーション向けのレイアウト出し」を意識したセットアップになっています。写真奥のUnreal Engine上で確認できますが、これでも3D座標が撮れています。

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    意外とシンプルなPoEハブによる給電です。

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    Manusというハンドキャプチャーも装備しています。

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    ワンドは小道具です。こちらにのみマーカーを使っています。

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    ここまで30分ぐらいでセットアップされています。
    キャリブレーションはマーカーを使って行います。

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    1台の1脚に赤外線カメラPlutoとRGBカメラがセットになっています。

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    マーカーレスの人物とワンドがきちんと融合しています。指もしっかり。

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    VTuber力を発揮するPONOTECH早野さん

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    デモ動画はこちら

    ランチタイム!

    スポンサー協賛のPONOTECH、MagoよりBENTO BOXの提供がありました。
    ありがとうございます!

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    ピッチ大会

    NOKOV

    NOKOV Leiさんと、日本代理店ディテクト小嶋さん

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    https://www.nokov.jp/about.html

    今回のセットアップは
    ・4台のRGBカメラ+4台の赤外線カメラ(Pluto)
    ・マーカーレス
    ・2Dアニメーション向けのポーズ収録
    以上を機材設営30分、キャリブレーション
    ・MotionBuilder + UnrealEngine = RealTime + Rec

    もちろん3D高精細マーカーでの構成も可能とのことで、
    詳細は日本代理店の株式会社ディテクトにお問い合わせくださいとのこと。
    AICUでも積極的に開発に使っていきたい!

    3Dマーカーによるデモの様子なども紹介されました

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    BlendAI 小宮さん

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    “AI-powered creation with human soul.” というスローガンとともに、 デルタもん、ガンマミィ、小説「堕天使に祝福を」 852話さん(@8co28)による美麗なイラストなども紹介がありました。

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    新キャラクターについての話題も!

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    Ponotech 早野さん

    ChatGPTのadvanced voice modeを使ったハイブリッドプレゼンです。
    裏で動いているのは4oではないかとのこと。$20のプランでも使えますが、$200のプランにすると、その上限がなくなるようで、さっそくのデモでした。

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    Mago アンドレ ダ・コスタさん

    アーティスト、VFXデザイナー、3Dアーティスト、でもあるフランスの動画生成ツール「Mago」のクリエーター André Da Costaさん
    めちゃ流暢な多言語プレゼンが見事でした。

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    あくまでクリエイター視点なのが興味深いです。

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    スタイル適用と高い一貫性。

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    Webによるユーザーインタフェース

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    様々な機能
    AI native user flow:短いレンジで反復的に最低な設定を見つける
    Comparison features:結果を左右で比較 
    Masking:シーンの部分を隠したり分離したりする
    Keyframing:キーフレームによって違う設定にする

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    ロードマップとしてはα版リリースが今月、来年初頭にベータリリースとのことです。Mago.Studioではウェイトリストがありますので興味のある方は登録してみては! https://www.mago.studio/

    Manmaru AI よしかいさん

    AI Radio Makerなどを開発する株式会社ManmaruAI 代表のよしかいさん。
    AIで織りなす息づくキャラクターAIキャラクター開発の専門家として、企画から運用まで、AIキャラクター活用を包括的に支援していらっしゃいます。

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    AITuberまめひなた(非公式)」についての技術紹介です。

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    歩いて、お散歩実況をしてくれています!

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    3D空間での生撮影画像を LLM に直接送ってYAMLを生成するのではなく、まずLLMにシーンのテキスト記述を生成させて、そのテキストをLLMに戻して YAML命令を生成しているそうです。この2段階のプロセスにより、精度とエラーが改善されるとのこと。
    視覚による自己認識により、モデルが自分自身をよりよく認識できるようになりますが、精度はまだ 100% ではないといった技術的な課題が共有されました。

    国際的なクリエイティブAIに関わる未来を感じるセッション

    その後も

    ・アニメ制作会社 の幹部の方

    これまでの絵作りと、新しい技術を使っていくうえでの課題感の共有

    ・AICU 代表 白井より

    こちらに近いお話とセッションのまとめがありました。

    https://note.com/o_ob/n/n2b00406ec07e

    その後もディープなディスカッションが続くCABC-DEFでした!

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    次回のCABC-DEFはまだ予定されてはいませんが、来週は同じ会場「INDEST」にて国内向けにBlendAIさんと共同で忘年会が予定されています。まだ申込み受付中です!皆様の積極的なご登録をお待ちしております。

    前半がAICU Japanで、SIGGRAPH ASIA 2024振り返り&AIアートバトル感想戦

    https://techplay.jp/event/966307

    後半がBlendAI主催の交流会になります

    https://techplay.jp/event/962444

    それぞれお申し込みください!

    Originally published at https://note.com on Dec 8, 2024.

  • AICUは SIGGRAPH Asia 2024にプログラムスポンサーとして参加中、注目の発表、現地の熱狂・最新情報はこのエントリーと X@AICUai にて!

    「つくる人をつくる」をビジョンに掲げるAICU Inc.は、2024年12月3日から6日にかけて東京国際フォーラムで開催されたSIGGRAPH Asia 2024にプログラムスポンサーとして参加しています。学生ボランティアのユニフォーム協賛、CEO白井暁彦氏による2件の講演、そして関連イベントの企画など、多岐にわたる活動を通してCG分野の発展に貢献させていただいております。
    X@AICUai をフォローお願いいたします!リポストも歓迎です

      AICUの活動内容

      学生ボランティアユニフォームへの協賛

      AICU Inc.は、通常のロゴ掲出に加えて、学生ボランティアのユニフォーム(法被)にロゴを掲出することで、イベント運営を支援しています。世界中から集まる参加者と交流し、イベントを支える学生ボランティアの活動に貢献できたことを光栄に思います。
      https://asia.siggraph.org/2024/about-the-event/supporters-partners/

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      白井氏による講演

      講演1:「生成AI時代に『つくる人をつくる』国際スタートアップ企業『AICU』活動紹介」

      日時: 2024年12月5日(木) 15:30〜
      会場: 東京国際フォーラム ホールE デジタルハリウッド大学ブース
      内容: AICUの活動紹介、生成AI時代における「つくる人をつくる」国際ビジネスの最前線と取り組み、AICU Japan株式会社の展望について

      https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002462.000000496.html

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      講演2:SIGGRAPH ASIA 2024 Educator’s Forum「Computer Graphics Education in Japan: Current Status and Future Challenges」


      日時: 2024年12月6日(金) 14:30 – 15:30 (JST)
      場所: 東京国際フォーラム G棟5階 G502
      内容: 日本のCG教育の現状と未来の課題、ディープラーニングや生成AIの教育への導入について、国内外の専門家と議論を通して共有します。

      https://asia.siggraph.org/2024/ja/presentation/?id=educur_101&sess=sess299

      登壇者: 伊藤貴之氏 (お茶の水女子大学)、藤代一成氏 (慶應義塾大学)、宮田一乘氏 (北陸先端科学技術大学院大学)、Barbara Mones氏 (ワシントン大学)、白井暁彦氏 (デジタルハリウッド大学 / AICU Inc.)、髙橋誠史氏 (株式会社バンダイナムコスタジオ)

      メディア活動

      メディアとして幅広いクリエイターに向けてSIGGRAPHの熱狂を共有

      AICUのメディア部門である「AICU media」およびAICU Japan株式会社は、SIGGRAPH ASIA 2024を日本市場に向けて X@AICUai および日本最大のブログサイトnote ( note.com/aicu )にて、エキサイティングなCG・インタラクティブ技術のトッププレイヤーが集まる現地の熱狂を世界各地に伝える特集を組んでお伝えしています。

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      従来のメディアとは異なり、Xでのライブ感あふれる現地実況や、注目の研究者・企業の発信などをカジュアルに共有し「つくる人をつくる」、クリエイティブAIをわかりやすく伝えるツイートを心がけております。
      「現地に行きたくてもいけない」という方々に向けて動画も積極的にお送りします。
      X@AICUai をフォローお願いいたします!リポストも歓迎です
      (メディアパスおよび撮影許可を取得しております)

      SIGGRAPH ASIA 2024関連エントリーはこちら

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      SIGGRAPH Asia 2024特集(1) 最先端のCG研究を3時間で!【Technical Papers Fast-Forward】全ジャンル予習リスト #SIGGRAPHAsia2024

      また、月刊誌「AICUマガジン Vol.8」でも特集記事を掲載予定です。

      https://amzn.to/4eRp0mw

      SIGGRAPH ASIA 2024における生成AI・クリエイティブAIについての情報を伝える専門誌として、速報記事を各種オンラインメディアにて「クリエイター視点で」発信するとともに、書籍媒体では月刊誌「AICUマガジン Vol.8」(2024年1月発売)にて特集予定です。東京圏のイベントに参加できる層だけでなく、幅広い「つくる人をつくる」ため、Kindle Unlimitedで無料配信を行っているだけなく、プレミアムカラー印刷版でもお届けしています( https://amzn.to/4eRp0mw )。

      AICU magazine バックナンバー Kindle売場 https://j.aicu.ai/kindle

      イベント企画

      SIGGRAPH終了後の土曜日に参加者交流イベントを開催

      「SIGGRAPHには参加してみたいけど、時間的に難しい」
      「分野的には関係があるけど、会社が費用を負担してくれない」
      「英語でのコミュニケーションは難しいかも……」
      といった未来の「つくる人をつくる」ために、SIGGRAPH ASIA 2024終了後の土曜日に2つの参加交流イベントを開催します。

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      [AiBC-DEF]国際クリエイティブAIビジネスコンソーシアム – 開発者交流フォーラム

      2024年12月7日(土) 10~14時
      [CAiBC-DEF]国際クリエイティブAIビジネスコンソーシアム – 開発者交流フォーラム開催!(2024/12/7) #SIGGRAPHAsia2024 応援企画 

      メタバース、エンタテイメント、アニメ・ゲームなどの分野の国際的なプレイヤーを集め、SIGGRAPH ASIA 2024での体験を共有し、今後のフォローアップを行うイベントです(主要言語は英語)。

      詳細・予約サイト(Eventbrite) https://cabc24.eventbrite.com/

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      2024年12月14日(土)「生成AI忘年会:AIクリエイター勉強会」

      東京科学大学(旧・東京工業大学)INDESTに入居しているAICU JapanとBlendAI共同開催。

      「つくる人をつくる」AICUファン感謝祭!2つのワークショップイベントを開催します

      13:00-15:00 AITuberを作ってみよう
      15:00〜18:00AIアートバトル感想戦
      18:00〜20:30懇親会・ピッチイベント
      参加無料・参加登録必須(申込締切は2024年12月7日を予定)
      [物理参加の申込みはこちら] https://techplay.jp/event/966307

      https://techplay.jp/event/966307

      https://techplay.jp/event/962444

      まとめ

      AICU Inc.は、SIGGRAPH Asia 2024への様々な活動を通して、「つくる人をつくる」というビジョンを体現していきます。学生ボランティアへの支援、CEOによる講演、メディア発信、関連イベントの企画など、多角的なアプローチでCG業界の発展に貢献していきたいと考えています。AICUの今後の活動にも注目よろしくお願いします。

      【関連PR】
      「つくる人をつくる」AICU media
      Coloso「生成AIクリエイティブ AICU」シリーズ
      ■「超入門:Stable Diffusionではじめる画像生成AI」https://j.aicu.ai/coloso1
      ■「初級者:広告企画から動画制作までのプロセス」 https://j.aicu.ai/coloso2
      ■「ComfyUIマスター:カスタムノードとアプリ開発」 https://j.aicu.ai/coloso3

      https://j.aicu.ai/coloso3

      Originally published at https://note.com on Dec 4, 2024.

    1. 東京ゲームショウ2024でみつけたエンタメxAI技術!融合型モーションキャプチャー

      東京ゲームショウ2024でみつけたエンタメxAI技術、前回のスイス発・感情リストバンドとクラウド分析「OVOMIND」に引き続き紹介するのは中国のモーションキャプチャーの機材メーカー「NOKOV」(ノコフ)です。

      東京ゲームショウ2024「AIテクノロジーパビリオン」というゾーンでは、AI技術に注目したソリューションをもつ技術企業が数社か出展していました。AI技術が未来のゲームや映像制作を変えていくのかが注目を集めています。30年以上前から製品化が続けられているプロ向けのモーションキャプチャー分野ですが、ちょっと新しいアプローチで興味深い特に印象に残ったのが、中国のモーションキャプチャー機材メーカー「NOKOV」です。

      「融合型」モーションキャプチャー技術

      NOKOVは、中国の北京・上海・深セン市を拠点とする企業で、今回の展示で披露されたのは、彼らの「融合型」ともいえるモーションキャプチャーシステムです。特筆すべきは、上に8台、前後に3台ずつ配置されたカメラのシステムで、体全体の動きに加えて、手に持たれた剣の動きも正確にキャプチャーできるという点です。上の8台のカメラは赤外線マーカー技術が使用されており、正面の3台のカメラにはRGBカメラによってリアルタイム処理されています。

      注目すべきは、このアクター(剣を持ったおじさん)にはマーカーが付いていないという点です。
      ★見えないけれど、足にマーカーが付いているのかもしれません(確認中)

      ビジョンベースとマーカーベースの融合技術

      興味深かったのは、NOKOVがビジョンベースとマーカーベースの両技術を採用している点です。ビジョンベースではカメラの映像解析で動きを捉え、マーカーベースでは人体に装着したマーカーを使って細かな動きを精密に計測します。この組み合わせにより、映像制作においてより多彩な表現が可能になっているのです。

      一般の方には「これのどこがAI技術なの?」と、わからない可能性がありますが、これはまさにAI技術の融合ですね。
      コンピュータビジョンによる姿勢推定はさまざまなアルゴリズムが提案されていますが、モーションキャプチャーの拘束な多点マーカー技術とビジョンベースのRGBカメラによる融合型のソリューションは、以下のような利点があります。

      ・特別なモーションキャプチャースーツを着なくてもいい
      ・オクルージョン(隠れ)や多人数に強い
      ・高価なカメラを増やさずに拡張できる
      などなど…

      Unreal Engine や Unity との連携

      NOKOVのシステムは、業界でも人気の高い「Unreal Engine」や「Unity」と完全に連携しており、リアルタイムでの動作キャプチャーや、録画機能を活用しての編集作業が可能です。これにより、キャラクターの動きがより滑らかに再現され、映像やゲームの世界にリアリティが加わります。

      多言語対応のユーザーインターフェース

      さらに、ユーザーインターフェースは中国語が標準となっていますが、日本語を含む他言語にも対応しているため、日本のクリエイターにも使いやすい環境を構築できる可能性があります。

      東京ゲームショウ2024で発見した「NOKOV」は、今後のエンタメ業界を大きく変える可能性を秘めています。AI技術と組み合わせたモーションキャプチャーの進化は、ゲームや映画、さらには新たな表現の可能性を広げるツールとして、これからの未来に期待が高まりますね!

      Originally published at https://note.com on Sept 28, 2024.