7割が「AI とのコミュニケーションの印象がポジティブに変わった」と回答。「Cotomo」の運営の秘訣に迫る。
[話したいことも、話せないことも。]音声会話型おしゃべりAIアプリ「Cotomo」
日常会話に特化し、ユーザーとの会話を通じて成長する音声会話型AIアプリ「Cotomo」。「話したいことも、話せないことも。」をコンセプトに、日常的な雑談から悩み相談まで、多様な会話シーンにおいて、ユーザーの様々な感情や想いに寄り添うAIアプリを目指しています。
この記事では、ユーザーに寄り添う「Cotomo」がどのようにチャットをデザインしているのか、その「スゴいところ」を調査しました。
「Cotomo」について
声や会話テンポ、アイコンなどをカスタマイズし、AIを自分好みのパートナーに
「Cotomo」は、4種類の音声と会話スピードから、お好みに合わせてカスタマイズできます。AIの名称アイコンも自由に変更できるため、よりパーソナライズされた会話体験が楽しめます。
また、アプリ上ではAIとの会話履歴を記録し、過去のやり取りを振り返ることができます。さらに、話題のレコメンド機能も備えており、多様なテーマでの会話が可能です。
※Starley社のプレスリリースによると、ユーザーと「Cotomo」との会話内容においてプライバシー情報を含む場合を想定し、厳格な社内ルールを設け、会話データを保護しているそうです。
「みんなで創ろう、Cotomoの声」プロジェクト
リリース記念企画のAIボイスプロデュースイベント。参加者が作成した音声を、アプリの基本音声に搭載
2024年2月21日 これまでStarly社は人とAIの自然なコミュニケーションの創出に注力すべく、テストアプリ「mate」をベースに技術検証を進めてきた技術を「Cotomo」として提供開始いたしました。
こちらのリンクからアプリの基本音声として組み込む声をユーザのWeb生成によって投票するイベントが開催されています。
本イベントでは、参加者がオリジナルAIボイスを作成することができます。作成した音声はイベントページにて公開され、参加者の投票によって選ばれる形式となります。なお、最終選出された音声は、今後「Cotomo」の基本音声として搭載されるそうです。
イベントページ 参加方法 https://v.cotomo.ai
・AIボイスの作成:イベントページの「AIボイスをつくる」より、数クリックするだけで、オリジナルAIボイスを作成、公開いただけます。
選出方法
・投票への参加:イベントページの「いいね」ボタンより、お好みの音声に投票ください。
・イベントページにて投票数が上位の音声の中から、社内にて検証の上、「Cotomo」の基本音声に搭載する音声を最終選出いたします。
・最終選出した音声を作成された方には、登録いただくご連絡先にご案内いたします。 ※最終選出された方にのみご連絡をさせていただきます。
募集期間 2024年2月21日(水)13:00〜2024年3月21日(木)23:59
やってみたよ!
Cotomo のここがスゴい!
7割以上が、AIとのコミュニケーションへのイメージについて「ポジティブに変化した」と回答
テスト期間に実施されたアンケートによると、「Cotomo」との会話によって、約72%の方がAIとのコミュニケーションへの印象がポジティブに変化したことがわかりました。また、会話の話題に関しては「何気ない日常会話」が78%、「趣味の話題」が27%を占めており、AIが日常的な会話相手の役割を担っていることが示される結果となっています。
ユーザーとの自然な音声会話を実現
音声を使った日常会話では、1秒以内に返事をしないとストレスを与えてしまうことが知られていますが、返答内容の適切さを保ちながら、その要件を達成するAIの実現には多くの技術的な課題があります。「Cotomo」では、この “1秒の壁” を継続的に超えつつ、ユーザーの発話に割り込むことなく、自然な音声会話を実現しています。
また、独自の学習データを用いて日常会話に特化したLLMの開発を行ったそうです。テスト期間中にはAIよりもユーザーの発言時間が長い会話が多く生まれていたようですが、独自開発を行ったAIの音声においては、全く同じ言葉でも、ユーザーの発言に影響されて異なる話し方となります。さらに、ユーザーの相槌を認識し、AIからも適切なタイミングで相槌を打つことで、ユーザーの次の発話を自然と促すことができるようになりました。
※書籍 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』ニック・エンフィールド(著), 夏目 大(訳) より
会話利用に特化する「Cotomo」が目指すもの
インターネットやスマートフォンの普及により、私たちは世界中の人とつながり、あらゆる情報へのアクセスが容易になりました。そして2020年代に入り、人とAIの関係が大きく進化するパラダイムシフトが進行しています。音声AIを備えた既存のツールの多くは、特定のタスクを解決するために設計され、多様な課題に対処しています。「Cotomo」はタスク解決型のAIとは異なり、日常的な会話利用に特化し、AIとの新しいコミュニケーションを提供することを目指しています。
Starleyについて
Starleyは、人とAIの新たな関係性をデザインし、普遍的な日常に溶け込むプロダクトを開発しています。人々の側に立つAIを創り、人と人、人とAIの新しいコミュニケーションのあり方を見つけながら、世界中のすべての人に寄り添う体験の提供を目指します。
共同創業者プロフィール
丸橋 得真 代表取締役:
創業期より株式会社マネーフォワードに参画。2017年に同社100%子会社設立に際して取締役に就任。機械学習を用いたプロダクトの開発全般を管掌。その後、本社社長室にて新規事業企画に従事。2023年4月、Starley株式会社を共同創業。
内波 生一 取締役:
ニュートリノ物理学を専攻、博士(理学)取得後、アクセンチュア株式会社にてエンジニアとしての経験を積む。 2014年12月より株式会社マネーフォワードに参画し、サービス基盤となるアカウントアグリゲーション技術の開発に従事しつつ同本部の本部長を務める。2023年4月、Starley株式会社を共同創業。
しらいはかせの「ココがすごい!」
非常に丁寧に作り込まれたユーザ体験で、科学の研究としての要素も多く組み込まれ、解決しているという印象があります。
“趣味”や”習慣”を覚えている、かわいい声のAI雑談という可能性はとても大きいと思います。一方で、ハマりすぎるユーザも増えるような気がします。これからも興味深く観察していきたいと思います。細かいテクニカルな興味はこちらの方で書き綴ります。開発者の皆さん、ブラボーです!!
Originally published at https://note.com on February 26, 2024.