カテゴリー: イベント情報

弊社が参加、主催するイベントや 生成AIに関わるクリエイターにおすすめのイベント情報をお届けします。

  • NVIDIA井崎氏の基調講演 – ロレアルでのAIポリシーに見る生成AI時代のブランディング #Web3BB

    NVIDIA井崎氏の基調講演 – ロレアルでのAIポリシーに見る生成AI時代のブランディング #Web3BB

    2024年4月25日、26日に行われたAIマーケティングBB(Beyond Borders)は、東京と米国シリコンバレーに法人をもつ Pivot Tokyo が主催・運営する、最先端テクノロジーとマーケティングの融合を探求するイベントです。

    この記事では、Day2の最初の講演、NVIDIAエンタープライズ事業本部 事業本部長の井崎 武士さんによるキーノート
    「マーケティングカンファレンス初登壇!AI時代のイノベーションリーダーNVIDIA が考える リテール/マーケティングの未来: 生成AIがもたらす変革とは?」
    についてレポートしていきます。

    Day1のレポート、イベントの詳細はこちらです。

    【キーノート】
    AI時代のイノベーションリーダーNVIDIA が考えるリテール/マーケティングの未来: 生成AIがもたらす変革とは?

    NVIDIA の強み – 潤沢な GPU 資源

    講演は、NVIDIA が現在進めているプロジェクトや業績から始まりました。

    井崎 武士 氏

    半導体事業で広く知られる NVIDIA ですが、その管理している GPU の質と量を生かし、近年では AI に関わる事業も数多く運営しています。

    例を挙げると、グラフィックスの領域で使用される流体シミュレーションや、学術面での推論、学習、またコンピューティングプラットフォームの提供が主になっています。

    大規模言語モデルの推論やファインチューニング、最適化エンジン、マイクロサーバーの開発等にも着手しており、NVIDIA が本格的に生成 AI 事業を進めていることがわかります。

    また、他の企業と連携した生成 AI 事業も数多く紹介されました。
    Adobe と共同開発した Adobe Firefly は Adobe の新技術である画像生成 AI で、これからのクリエイティブ領域に大きく期待されています。

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    またパートナー企業が進めているプロジェクトの例として、手術、看護の面で活躍する医療補助ロボットや、自動運転技術開発のための映像生成と学習、音楽、音声生成なども挙げられました。

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    遠隔でカウンセリングを行う看護AIのイメージ動画

    全てが AI 化されるのが最善の未来なのか?化粧品会社 L’Oréal のポリシー

    講演は NVIDIA 社から見た生成 AI の可能性と、私たちが何をするべきかという話題に移ります。

    まず、生成 AI の業界に大きな影響を与えた ChatGPT について、NVIDIA 井崎さんはこう述べました。
    「 iPhone はデジタル機器の民主化を果たしました。今、ChatGPT は AIの民主化を叶えようとしています」

    生成的 AI は、商品開発、マーケティング分析、広告、顧客サービスなどすべての業務に影響を与えています。

    参考:NVIDIA Picasso AI Foundry

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    参考:NVIDIA Edify が 3D 生成 AI、ビジュアル コンテンツ プロバイダー向けの新しいイメージ コントロールを利用可能に(2024/4/3)

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    大手企業でも様々な分野での生成 AI 導入は進んでおり、Amazon が対話型 AI アシスタントを導入したり、スポーツウェアブランドでの例といった大規模な例も挙げられました。

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    スポーツウェアでの例

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    流暢なアバターとの対話によるショッピング

    しかし AI を導入するにあたって企業が大切にしなければならないのはポリシーや倫理観であり、すべてを AI 化することが必ずしも良いわけではない、と井崎さんは結論付けます。

    L’Oréal でのAIポリシーに見る生成AI時代のブランディング

    例えば化粧品会社の L’Oréal では、AI の使用に関するガイドラインを設定し、積極的にAIエージェントなどを構築、宣材映像を生成しています。
    しかし広告の主体となるモデルには画像生成 AI を使用しないというポリシーを持っており、実際のモデルの写真を使用しています。

    「人の美しさはアバターでは表せない」というプロとしての意識が、L’Oréalのブランドを保っています。

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    しかし生成 AI を使用すべき箇所の線引きは明確に行っており、化粧をした顔のシミュレーションやアイデア出しには画像生成 AI を使用しています。

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    化粧のシミュレーションを画像生成で行うデモ

    関連:GTC2024での配信動画

    このようにポリシーやガイドラインのもと、効果的に生成 AI を使用することが生成 AI 時代の企業に求められています。

    以上、AI Marketing BB 2日目キーノート「NVIDIA が考えるリテール / マーケティングの未来」でした。

    引き続き2日目の講演のレポートを行っていきます!

    Day1はこちら

  • AI Marketing BB東京 Day1レポート – CivitaiのエクゼクティブプロデューサーMatty Shimuraの基調講演 #Web3BB

    AI Marketing BB東京 Day1レポート – CivitaiのエクゼクティブプロデューサーMatty Shimuraの基調講演 #Web3BB

    AI Marketing BB とは

    AIマーケティングBB(Beyond Borders)は、東京と米国シリコンバレーに法人をもつ Pivot Tokyo が主催・運営する、最先端テクノロジーとマーケティングの融合を探求するイベントです。

    また、AIがマーケティングにもたらす革新を追求し、参加者がその変革に積極的に関与し、ビジネスに活かすための知識やアイデアを共有する場ともなっています。
    イベント公式サイト→https://web3bb2024.pivot-tokyo.com/

    このサミットは、年間3回の定期的な開催を通じて、国内外の最新トレンドや事例を紹介し、参加者が自社の事業に生かす機会を提供しています。2024年4月の春開催では、AIとマーケティングに焦点を当てたセミナーやワークショップ型のゼミ講座が予定されています。

    さらに、リスキリングや新年度に伴う新しいチームの研修、新しいパートナーとの出会いをサポートする場でもあります。

    参加者が自らの成長とビジネスの展望を広げるためのプラットフォームとして位置づけられています。BBサミットは、AIとマーケティングの未来を共に創造するために、皆さんの積極的な参加を呼びかけています。

    カンファレンス責任者からのメッセージ

    河野 友香 Yuka Kawano AI&Marketing BB ディレクター

    これまでエージェンシー、事業主側と双方でマーケティングに数十年携わってきました。日本企業と外資系企業を経験しましたが、目の前のKPIに追われる日々を送っていました。日本のマーケティングの現状と未来を考えた時、危機感が芽生えました。務めていた会社を辞め、何か業界変革に携わることがしたいと独立し、BBチームへ参画しました。マーケティングに特化したカンファレンスを立ち上げ、今の日本のマーケティングを根本から変えたい。実践の場にいたからこそわかる課題感などを反映して実践的なプログラムを提供したい。そう思って作っています。「このままで良いのだろうか?」と少しでも感じている方にぜひご参加いただきたいです。
    皆さんも、私と一緒に日本のマーケティングを変えていきませんか?

    河野 友香さん 開催にあたって-カンファレンス責任者からのメッセージ 
    https://web3bb2024.pivot-tokyo.com/

    参加予定企業(一部紹介)

    株式会社セブン&アイ・ホールディングス/野村アセットマネジメント株式会社/ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社/日本生命保険相互会社/パナソニック コネクト株式会社/味の素株式会社/株式会社ベネッセホールディングス/ヤンマーホールディングス株式会社/株式会社ファンケル/株式会社リクルート/カシオ計算機株式会社/良品計画/J.フロント リテイリング株式会社/エスエス製薬株式会社/株式会社フェリシモ/株式会社コーセー/株式会社オートバックスセブン/株式会社そごう・西武/(株)三陽商会/SBCマーケティング株式会社/トヨタ自動車/パーソルキャリア株式会社/株式会社ベルーナ/資生堂インタラクティブビューティー株式会社/雪印メグミルク株式会社/株式会社ジャパネットメディアエージェンシー/日本空港ビルデング/日本アイ・ビー・エム/株式会社マネーフォワード/ソニーマーケティング株式会社/森永乳業株式会社/マネーフォワード/ビザワールドワイドジャパン/エヌビディア合同会社/三井住友海上火災保険株式会社/LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社/エン・ジャパン株式会社/ヤマハ株式会社/日本生命保険相互会社/積水化学工業株式会社/株式会社ポーラ/TSI Holdings/ソフトバンク株式会社/富士通株式会社/TSI Holdings/株式会社ニトリホールディングス/トヨタ自動車株式会社/武田薬品工業株式会社/コスモ石油マーケティング株式会社/株式会社講談社 (52社)

    Day1 プログラム

    13:30~13:40 オープニングリマークス サマリー

    13:40~14:10 [M-1] オープニングキーノート:世界アクセストップ10 Civitaiのプロデューサー初来日!AIは次世代のクリエイティブをどう変革するのか? サマリー

    14:10~14:40

    • [M-2]【公式】オープニングキーノート:Generative AIの世界では何が起こっているのか。産業実装における現在と未来。 サマリー
    • [AI-1] カスタマーサービス・オートメーションの未来:生成AI活用によるCX向上の挑戦 サマリー
    • [WS-1] AIガバナンスと倫理的視点のチェックリスト サマリー

    14:50~15:20

    • [M-3] 多様性の時代における、経済学を使った顧客理解とプライシング サマリー
    • [AI-2]【公式】ディスカッション:AIとImmersiveテクノロジーの融合による新しいコミュニケーションデザインの可能性 サマリー
    • [WS-2] ゼミ講座概論 いまさら聞けないAI基礎知識 「AI進化の最前線:人工知能(AI)とは?従来型AIから生成AI、AGIまで」Powered by 日本ディープラーニング協会 サマリー

    15:20~15:50

    • [M-4] CMOが考えるAI時代のマーケティング戦略の成功の鍵とは? サマリー
    • [AI-3] リテールAI研究会プレゼンツ:日本のリテーラーの課題とAI革命への道筋 サマリー
    • [WS-3] スペシャルゼミ講座:AIトレンド総復習 グラフと動画で一気に理解する生成AI サマリー

    16:00~16:30

    16:30-17:00

    • [M-6] 「AIとメディアの未来:ブランドセーフティな生成AIコンテンツの可能性と課題」 サマリー
    • [AI-5]生成AI旋風によるゲームチェンジ。企業経営の常識はどう変わるか サマリー
    • [WS- 5] AIデジタル生産性協会 プレゼンツ AI教育コンサルタントが活用法をレクチャー!マーケターが業務で使えるGPTs&ツール事例紹介 サマリー

    17:00 – 17:30

    • [M-7] [クロージングキーノート] 味の素のマーケティング改革における生成AIの活用 サマリー

    18:00 – 20:00【公式ネットワーキングパーティー】

    セッション抜粋紹介

    世界アクセストップ10 Civitaiのプロデューサー初来日!AIは次世代のクリエイティブをどう変革するのか?

    このセッションでは、クリエイティブ産業におけるAIの変革的役割を探ります。AIは人間の創造性を補完し、新たな可能性のためのコラボレーションを促進することができるのか?著作権や偏見といった倫理的な問題にも触れ、責任あるAIの利用を提唱します。AIと人間の創造性が相乗効果を発揮し、イノベーションを生み出す未来を描くには?
    [スピーカー] Matty Shimura (Executive Producer of AI Film and TV, Civitai)
    [M] 三浦 謙太郎(創業者兼 CEO, DouZen, Inc)

    Civitaiのプロデューサー初来日です!

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    Shimura氏は日系のお名前ですが、日本語はわからないそうで、コンピュータ生成による不思議な感覚の音声合成が披露されました。

    最後の部分が非常に印象的でしたので紹介します。
    「どのツールが 長期的に最適な ソリューションになるかは誰 にもわからないと。ツールに関係なくインパクトを 生み出せる ことが今後 ますます 重要になる だろう。その上で、AI が人間の創造性を代替するので はなく、どのように普及できるかを考えてみて欲しい。映画・テレビ・マーケティング キャンペーンなどでは使用されるテクノロジーにかかわらず、その背後には常に優れたアイデアが必要だ。アーティストとなくして芸術 は なく 、人々が共感するこメッセージがなければ、聴衆はいないでしょう。」

    ・米国シリコンバレーから世界アクセストップ10にランクインしている
    ・ギルドと組合を中心としたマーケティングメディア。
    ・特に著作権に関しては。
    ・ギーク・エコノミーではなく、こういった新しいタイプのキャリアで人々が給料を得られているか?
    ・多くのA.I.企業は、雇用がどのように変わるかについて話していますが、実際の解決策を提示していない。
    ・コミュニティ・イニシアチブ、インキュベーター・プログラム、アーティスト・イン・レジデンス・プログラムを通じて、Civitaiは、これらのツールを実際に使って、仕事の流れに適用し、価値を見出すことができるように、人々に資金を提供する方法を証明しようとしている
    ・やろうとしているのは、A Iリソース、ワークフロー、教育、アート処理を作成できるプラットフォームを提供することで、クリエイティブなプロセスを民主化することです。
    ・将来的には、このような難しいスキルの多くはそれほど重要ではなくなり、最高のアイデアを持つ人が最高のアウトプットを出せるようになると思います。
    ・テレビ番組を見る方法や、映画館で映画を見る方法、スマホでソーシャルメディアコンテンツを見る方法など、参入障壁を下げると同時に誰でも素晴らしいストーリーを作れるようになったら、どうなるんでしょうね。
    ・しかし、それはまた、次のレベルを解き放つことができるよう、トップの人たちを後押しするのです。つまり、それがあなたのアイデアであり、ストーリーテリングなのです。

    三浦氏:Matty Shimura氏はアーティスト出身だそうですが、クリエイティブなコミュニティに入ってくる若い人たちや、エグゼクティブの人たちに対して、どんなアドバイスがありますか。

    ・若い人たち、特に今学校で伝統的な映画制作のプロセスを学んでいるクリエイターたちにとっては。授業で学んでいる道具が、毎日、リリースから時代遅れにされているというのは、チャレンジだと思います。そして、紙にペンで書くという技術から、創作という行為、そしてそのプロセスを人間らしくすることができるように、それを再構築しなければならない方法があると思います。そうすれば、より多くの採用につながると思います。

    ・知財保有者であれ、クリエイティブ・エージェンシーであれ、プロダクションのワークフローにA.I.を統合しようと考えている企業のための管理について教えてください。たとえプロダクションで使うつもりがないとしても、投資を始める時期が来ていると思います。ですから、特に変化に対してオープンマインドでいられることだと思います。それが私のおすすめです。

    そして最後にもう一つ、A rvrnft暗号のバブルがありました。しかし、私たちがこの半年ですでに目にした価値は、それがここにとどまり、さらに良くなっていることを示していると思います。ですから、今、統合できることは、私のプレゼンテーションにおいて、将来的に多くの見返りをもたらすでしょう。

    APAC地域だけでなく、欧米全土にローカライズすることで、言葉や文化の障壁のためにリーチできなかった、まったく新しいオーディエンスや市場層にリーチすることができます。

    AICU mediaからの質問:有料プランを導入でどのような判断があったのでしょうか。

    以前は無料の世代がありましたが、今は独自のバズエコノミーがあります。モデルやLoRAなど、すべてのリソースの世代を作るために使えるクレジットは、誰でもこれらのツールにアクセスできるように、無料で提供しています。そして将来的には、みんなが集まり、仕事を共有し、コミュニケーションやコミュニティを持てるような「タウンスクエア」になろうとしています。モデルやツールは無料で利用できるのですね。サブスクリプションについて、人々は何にお金を払っているのでしょうか?これらの画像を作るのに必要な計算能力の生成時間や、電気代などです。

    Day2のレポートに続きます!

  • 「生成AIなんでも展示会」がすごかった!!を一気紹介 #生成AIなんでも展示会

    「生成AIなんでも展示会」がすごかった!!を一気紹介 #生成AIなんでも展示会

    2024年4月21日に開催された「生成AIなんでも展示会」での魅力的な展示内容を一気紹介。AIを使った新たな体験、グラフィック制作や、ネットワーク接続が不要なAI Tuber、独自モデル、日本語VLMの展示など、最新の個人による技術が集結したイベントの様子をお届けします。


    2024年4月21日に渋谷ABEMAタワーで開催された「生成AIなんでも展示会」、登録者限定で500人を超える予約者で実施されたこのイベントですが「会場に行きたいけどいけない!」という人も多かったものと想像します。

    「つくる人をつくる」をビジョンに活動するAICUメディアが勝手取材させていただきました。全部を扱えずにすみません。
    (ご迷惑な写真等がございましたら削除いたします X(Twitter)@AICUai までお伝え下さい)

    ★場所や分野に関係なくランダムで紹介させていただきます

    猩々 博士 @Mega_Gorilla_

    作品予告には「言語」って書いてあったけど展示されていたのは動画。

    いや、これすごいですよ、手、服、顔、髪を Segment Anything を使ってレイヤーにして描き直しをしているそうです。

    本当はプロジェクションマッピングで服を着せたかったらしいんですが、電源が足りなかったそうで…。

    新清士 @kiyoshi_shin

    生成AIとLookingGlassPortraitを組み合わせた裸眼立体視

    新さん、最近はゲーム作ってるんだそうです。

    とよふく @Yeq6X

    イラスト添削AI

    AIによる漫画生成

    すごい好きな漫画の作者に会えました

    開発工程

    AIキャラクターで使える自然な音声合成

    Nanase Watanabe @nanase_ja

    その他 AIを用いたキャラクター、アニメ、PV
    これすごかったんだけど、すごいガチなお話されている方がいて近づけなかった…(小心者)

    ローカルAIや複数LLM統合型AIキャラのデモ(めぐ&さくら)

    ここはガチなハードウェア実装とキャラクターUXが融合していて本当にすごい。

    ガチな紙コップスピーカーとアンプ。

    Ubuntu Desktopで高速に動くコンソールとデモ画面

    RTX A6000 (68万円)が剥き晒しの筐体で組まれているのかっこいい

    フロントの実装もしっかり。しかもネットワーク不要と見た。
    これで次世代カーナビ作れるじゃん・・・

    高解像度画像が入力可能な日本語LVLM

    高性能な日本語VLMを展示されておりました

    VLMについて解説した過去記事はこちら

    期間限定のデモもあります!

    眞泥魚太 @ MudddyWWater

    までぃうぉーたさん
    生成AIを用いたグラフィック制作とワークフロー

    Stable Diffusion Web UIのDynamic Prompts→Photoshop・クリスタ→Krita AI Diffusion→クリスタ・Photoshopというフローだそうです。

    #SD黄色本 もご購入いただいたそうで、ありがとうございます!

    直接取材できなかったみなさま

    混みすぎていてきちんと取材したくても難しかった方々など!

    ネットで見かけた感想

    業界の有名人も!

    みょーすけさん、シェイン・グウさん、ショーティーさん、しらいはかせ

    Stability AIのJerry Chiさんもいらっしゃいました

    主催のひとり、さるどらさん

    関係者の皆様お疲れ様でした!

    事後報告編はこちら

    https://note.com/aicu/n/n44ad7b02f175


    Originally published at https://note.com on April 21, 2024.

  • [3/13開催]AIクリエイターギルド@歌舞伎町GOX #AICU_ACT3

    [3/13開催]AIクリエイターギルド@歌舞伎町GOX #AICU_ACT3

    AICUイベント事務局です。

    https://ja.aicu.ai/wp-content/uploads/2024/03/rectangle_large_type_2_4252042e5f801ee4737368928ce03239-1024×536.webp



    すでにお伝えしておりました「AICU Creators Talk3」ですが企画を拡大し、
    AIクリエイターギルド歌舞伎町GOX #AICU_ACT3といたしまして、現在参加者募集中です。
    https://techplay.jp/event/936576

    2024年3月1日、プレスリリースを発信させていただきました。


    AICU新製品発表会を予定。各業界を横断にAIクリエイターがデモを持ち込み新宿歌舞伎町「クリプトラウンジGOX」に集合します!▶ https://j.aicu.ai/TPACT3

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000133647.html



    「つくる人をつくる」をビジョンに活動するAICU社の月例イベント「AICU Creators Talk」(ACT)、第3回は AICU の社名の由来でもある「AI クリエイターユニオン」をテーマに、「AIクリエイターの集まるギルド」を新宿歌舞伎町「GOX」にて開催します。

    AICU のファンイベントとして「新製品発表会」をはじめとして、AICUパートナー企業やクリエイターの活動紹介、ライトニングトーク、デモ、製品即売会など、これからのクリエイター、エンジニア、BizDev、学生さんなど分野や年齢を問わず AI に関わる方々や AI に興味がある方の交流の場をつくります。

    2024年3月23~24日に渋谷ストリームで開催される「東京AI祭」(https://www.aisai.tokyo )にむけた準備デモの準備やクリエイティブ AI に関わる皆さんの躍進のチャンスを提供をできれば幸いです。 お申し込み詳細はこちら▶︎https://j.aicu.ai/TPACT3

    会場は「Crypto Lounge GOX」

    https://www.youtube.com/watch?v=XVhaVwzXMKI


    会場である「Crypto Lounge GOX」はワールドコインが手に入る「人間であることを証明できるバー」です。ChatGPTを生み出したサム・アルトマン氏が最高経営責任者を務めるワールドコイン財団 @worldcoin の認証スポットとして登録されています。

    ※ご予約は各自参加者で WORLD Appから事前にご準備ください(完全予約制でorbによる認証ができます)

    https://twitter.com/groove_on_x


    会場へのルート
    https://twitter.com/groove_on_x/status/1736978718269293047


    参加予定クリエイター(参加表明順・随時更新)

    Ryo Shimizu AI研究家 @shi3z

    凄腕エンジニアであり実業家でありUber配達員。

    Hidekazu Furukawa @npaka123

    プログラマー。iPhone / Android / Unity / ROS / AI / AR / VR / RasPi / ロボット / ガジェット。年2冊ペースで技術書を執筆。アニソン / カラオケ / ギター / 猫
    [note]

    jiyu @jiyu33

    BlendAI CEO。クリエイティブ領域でのAI利用を推進する目的で「デルタもん」というキャラクターを X/Twitter を中心に展開しています(@BlendAIjp)。

    「AI関係の利用は商用・非商用問わず自由」「すべてのデルタもん公式・二次創作著作物は、AI関連の学習をしてもよい」というルールなので、著作権法等の権利問題を気にすることなくAIを利用した創作や学習が可能です。公式からは、画像や音声などの基本的な素材にとどまらず、LoRA や音声モデルなど既に学習されたデータも積極的に公開していきます。これらすべてがAIを利用していさえすれば商用利用を含め原則無制限に利用可能です。現在、3DCGモデルを作るためにクラウドファンディングを行っております。3DCGモデルがあれば、LoRAを始めとした高品質なAI素材の提供が可能となります。ぜひクラファンにご協力いただけると幸いです。クラファンはこちらで行っています

    Nobuyuki Kobayashi @nyaa_toraneko

    The man of Tech Otakus @Unity/AI/Anime/元Unity Technologies Japanのシニアエバンジェリストの小林です。在職中はユニティちゃんの企画とか、トゥーンシェーダーとか、いろいろやってました。現在は、リアルタイムキャラクター表現、アニメを中心とする映像表現、AIをの活用など、日々面白そうなことを探している最中です!
    興味ある方はお声がけよろしくお願いします。
    もちろんこちらからもお声がけさせていただきますので、その際はよろしくお願いします![LinkedIn]

    そのほかの参加表明

    ・marimosphereさん (@marimosphere) Web3の女王
    ・Scott Broock (@scottbroock) Visitor from AI Los Angeles!
    ・はねだ プロダクションマネージャー
    ・Kaho Fujiyoshi クリエイター
    ・しらいはかせさん AICU Inc. CEO (@o_ob) 実は3/13は誕生日です! 祝ってあげてください!

    ライトニングトーク


     ライトニングトークは5分程度のプレゼンテーションです。
     自身の制作物や活動、その成果や宣伝、即売会など皆さんに発表していただけます。
     AICU およびパートナー企業による撮影、配信も予定しております。
     生成 AI の最先端を行く方々と関わり、視野や可能性を大きく広げられる交流会となっております。皆さんぜひお気軽にご参加ください。

    以下エントリー順で紹介いたします(当日の発表順や内容ではないかもしれません)

    株式会社メイクリー @kokushing

    クリエイターを支援する株式会社メイクリーを創業し、主にエンジニアとして生きています。「つくる人がつくり続けられる世界を創る」べく、日々サービスを開発中。アニメゲーム好き、最近はAI×サブカル領域の可能性を探っています

    よーへん(xRデザイナー) @Yohen_XR

    2017年からアバターを探求するVTuberを始めて、xRを仕事にしています。最近は可愛らしいロボットに毎日骨抜きにされたり創作相方との間にAIの娘が生まれたりして、AIキャラクターに関しても公私いろいろ研究しています。

    debittoo 合同会社MetAI 代表 @debichanchan

    スペイン人。来日してから15年目。
    メタバース、AIビジネスが長くやっております。
    アップル、ソニー、楽天、ヤフーなど大手企業で働く経験あり。
    現在メタバース、AIの会社持ってます。
    Twitter @debichanchan Instagram @metaijp

    藤吉香帆 @kahofujiyoshi

    セツナクリエイション合同会社 代表取締役 / デジタルハリウッド大学非常勤講師
    刹那的に生きることをテーマに、瞬間(イマ)を捉える、瞬間(イマ)を演出するクリエイティブカンパニーの代表の片割れです。イマっぽいクリエイティブ、イマ必要なクリエイティブを作る会社として、AIの活用もやっていかなきゃ!と勉強中。
    友だちと仕事をする社長をしています。ぜひ友だちになりましょう!
    LTは #50DAYSママ活 中間報告とインフィードクリエイティブでの活用考察(発表までに変わるかも!)




    最新の参加者リストはハッシュタグ「#AICU_ACT3」もしくは
    TechPlayイベントページにて!
    https://techplay.jp/community/AICU

    短縮リンク j.aicu.ai/TPACT3 → https://techplay.jp/event/936576

    AICU活動紹介&新製品発表会

    詳細は当日会場にて発表いたします、お楽しみに!

    トークセッション(予定)


    生成 AI のトップランナーの方をお招きし、グラフィックス産業やキャラクターがこれから生成 AI とどう関わっていくのかについてのトークセッションを開催します。

    クリエイティブAIマーケットプレイス(デモつき交流会&AI同人即売会)
     交流会に合わせて、自身の制作物や活動、その成果や宣伝、即売会など皆さんに発表していただけます。

     ■想定される販売可能物品
      新規AIサービス
      AI VJ
      動画上映
      チャットボット/ChatGPTsやエージェントのデモ
      生成AIによる同人グッズ
      技術同人誌
      その他(合法なものに限ります)
     注意:ハンズオンで持ち込み、18時集合、22時に完全撤収ができるものに限ります。
     無料のデモのみでも構いません。
     決済はQRコードやWeb決済のみ。当日の現金の授受はなきようお願いします。

    参加方法:TechPlayよりクレジットカード決済にてご参加登録ください。
     開催日 : 2024年3月13日
     開催時間 : 18:30 ~ 21: 30
     会場 : Crypto Lounge GOX
     https://cryptoloungegox.com/
     〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2丁目19−15 てなむタウンビル 6F
    主催 : AICU Inc.

    みなさまのお越しを楽しみにしております。

    ※ 当日予告なく時間配分・内容が変更になる可能性がございます。
    その他お問い合わせ
     AICU イベント事務局
    https://corp.aicu.ai/ja

    https://techplay.jp/community/AICU

  • シリコンバレーからみた生成AI — Stable Diffusion内部を学ぶ

    シリコンバレーからみた生成AI — Stable Diffusion内部を学ぶ

    AICUメディア事業部のKotoneです!
    前回の記事にて、10月30日(月)から11月2日(木)にシリコンバレーで行われた「ODSC West(Open Data Science Conference)」というデータサイエンスのカンファレンスをレポートしました。

    (前回)シリコンバレーからみた生成AI — Stable Diffusionの重要性

    https://corp.aicu.ai/ja/stable-diffusion-at-odsc-west

    この記事では、生成AIの誕生からStableDiffusionの発表、画像生成AIの急速な発展を再確認しました。
    今回は第2弾ということで、シリコンバレー在住のKojiのレポートから、前回の続きをお伝えします。
    Diffusion Model(拡散モデル)を使った世界初のオープンソースの技術であるStable Diffisionは、一体どういった経緯で生まれたのでしょうか。

    Stable Diffusionは、ドイツのミュンヘン大学のコンピュータビジョン研究所の Bjorn Ommer(ビヨン・オマール)教授が開発した Latent Diffusion Model(LDM) という技術をベースとして、RunwayML社の Patrick Esser氏と StablityAI社 の Robin Rambach氏が協力して開発されたものです。

    Stable DiffusionはイギリスのStabilityAI社によって発表され、3つの重要な特徴を有しています。
    ①オープンソースコード
    ②学習とファインチューニングが容易
    ③一般ユーザレベルのGPUで稼働する
    開発費はわずか60万ドルでしたが、2022年10月には101Mドルを資金調達できたそうです。StablityAI社は元々ヘッジファンドマネージャーであったEmad氏によって2019年に設立された企業です。

    2023年4月はStable Diffusionにとって大躍進の月でした。Advanced SDXL、Stable LM (LLM)、Stable Vicuna(Chatbot)の3つの新しいツールが発表されました。。これらにより、Mo-Di Diffusion、InstructPix2Pix、ControlNet、WebUI、CivitAI、Robo Diffusionなど他社の様々な関連技術の開発が誘発されました。

    以下はStable Diffusionの直感的な解説です。テキストからイメージを作ります。たとえば、「ネコ」から「ネコの写真」を生成します。しかし、テキストを直接変換するものではありません。テキストの指示にしたがって、リバースディフュージョン(逆拡散)によって、ノイズからイメージを生成するのです。これは3つの技術要素でできています。
    ①Noise to Image:ノイズから画像を生成する
    ②Guidance of Text:テキストによるガイダンス
    ③Reverse Diffusion:逆拡散

    テキストプロンプトは、「変更されたノイズのある画像は、テキストの説明文に少し似ている」といったように、ノイズ画像を変更する方法を指示(ガイダンス)します。

    この直感の例を見てみましょう。この例では、入力テキスト “Boy”(少年)に対して、この画像 が与えられたとします。さて、この少年の画像のどこに問題があるでしょうか? 耳と頭を変える必要がありますね。そこで、”Boy “というテキストが “ears “(耳)を変更するようガイド(指示)します。Stable Diffusionでは、このガイドはピクセルレベル、つまり1ドット単位で行います。エンコードされたテキストは、どのピクセルを少しだけ変更するか教えます。

    Stable Diffusionの直感的な画像生成プロセスです。Forward Diffusion(順方向拡散)はノイズを加えることで、Reverse Diffusion(逆拡散)は「ノイズ除去処理」です。

    Calculate:現在の画像のノイズ加算
    Remove:現在の画像のノイズを取り除く(Denoising)
    Repeate:繰り返し
    Stable Diffusion は、このノイズ付加⇒ノイズ除去⇒繰り返し…の繰り返しです。実はノイズの生成や逆のノイズ除去計算はニューラルネットワークで容易に行うことができます。しかし、すべてのエラーを一度のステップで予測することは出来ませんので、ステップバイステップで行っていきます。

    特に画像からノイズを除去するプロセスには膨大な時間がかかります。その時間を短縮するため Stable DiffusionではLatent Space(潜在空間)という概念を利用します。複雑で膨大な画像データを「その画像の特徴を表す、より少ない次元」で表現する「特徴ベクトル」として扱うことで、画像生成に利用するパラメーター数を削減します。
    たとえば、人の顔を表現するのに、画像の一つ一つのピクセルの情報で表現しようとするとデータ量は大きくなりますが、髪の色、目の色、顔の形、などの特徴を数値(ベクトル)で表すことにすると、大幅にデータ圧縮することができます。

    Stable DiffusionはLatent Stable Diffusionを示します。そして以下の3つの要素で理解できます。
    Latent(潜在):エンコードされた入力、デコードされた出力
    Stable(安定):ノイズを除去するための小さな変更
    Diffusion(拡散):ノイズ除去

    テキストからノイズを計算するためのガイダンス(指示)をどのように受け取るのでしょうか?テキストもまたLatent Space(潜在空間)にエンコードされます。しかし、それはテキスト自体の潜在空間です。画像とテキストが潜在空間で交わるこのプロセスは、すべてのテキストから画像へのモデルの基礎です。この現象により、テキストと画像モデルの境界線が曖昧になっています。そしてこのことは、次の論文で解決されました。2021年のCLIP論文です。

    CLIP(Contrastive Language-Image Pre-training、対照的な言語-画像事前トレーニング)とは、テキストと画像のデータペアを同時に理解することを目的とした技術です。具体的には、テキストの説明と対応する画像を関連付けることで、モデルは特定のテキスト記述にマッチする画像を生成する能力を学びます。

    CLIPは以下のように機能します。
    1.事前学習: CLIPモデルは、インターネットから収集された大量のテキストと画像のペアで事前学習されます。この学習プロセスでは、テキストエンコーダと画像エンコーダが使用され、それぞれがテキストと画像のデータを高次元の潜在空間にマッピングします。
    2.コントラスト学習: この潜在空間内で、正しいテキストと画像のペアは近接して表現され、誤ったペアは離れた位置に表現されるように学習されます。これにより、モデルは正確なマッチングを予測できるようになります。
    3.ゼロショット学習: CLIPはゼロショット学習能力も持っています。訓練中に見たことがない新しいカテゴリの画像やテキストに対しても、正確な関連付けを行うことができます。
    CLIP(Contrastive Language-Image Pre-training) の論文: https://arxiv.org/abs/2103.00020

    Stable Diffusionは、DDPM(Denoising Diffusion Probabilistic Model)と呼ばれるプロセスを活用しています。このプロセスは、大量のデータセットで何百万回も行われるトレーニングと、実際に画像を生成する際の推論の2つの主要なステップに分けられます。
    1.トレーニング:トレーニング段階では、既知の量のノイズを画像に加え、テキスト情報に基づいてそのノイズを除去する方法をモデルが学習します。このプロセスは何百万回も繰り返され、モデルはテキストと画像の対応関係をより正確に理解するようになります。
    2.推論: 推論段階では、ランダムなノイズからスタートし、テキスト情報に従って徐々にノイズを減らしていきます。このプロセスを繰り返し行い、テキスト情報に合致した、ノイズのない画像が得られるまで続けます。
    DDPMは、ノイズのあるデータからノイズを除去していくことでデータの本来の分布を学習する確率的モデルであり、このアプローチによってテキストから画像を生成することが可能になります。

    DDPMの論文: https://arxiv.org/abs/2006.11239

    Kotoneの感想
    画像生成に使われている専門用語を分解して理解することで、どのような技術が使われているのかを理解できました。画像生成とLLMは一見関係ないように感じますが、TransformerやCLIPをはじめとしてテキストと画像を結びつける技術にLLMが関わっているのだと実感できました。

    次回はOSDC編の最終回、もう一歩踏み込んでVAEなどの解説に入っていきます!

    Originally published at https://note.com on November 20, 2023.

  • シリコンバレーからみた生成AI — Stable Diffusionの重要性

    シリコンバレーからみた生成AI — Stable Diffusionの重要性

    AICUメディア事業部のKotoneです!
    最近LLMについての勉強を始めました。私が今力を入れている画像生成の根元にある技術なので、そもそもの基本的な考え方を知ることができ、とても興味深いです。

    さて、今回は当社CFOのKojiから、10月30日(月)から11月2日(木)にシリコンバレーで行われた「ODSC West(Open Data Science Conference)」というデータサイエンスのカンファレンスのレポートが届きました。
    Stable Diffusionに関するまとまった講演もあったとのことで、皆さんにご紹介したいと思います!


    10月30日(月)から11月2日(木)までODSC West(Open Data Science Conference)がシリコンバレーで実施されました。

    シリコンバレーでは生成AIがビジネスの中心と言ってよいほど、データサイエンスやAIに関するカンファレンスやミートアップはさまざまなものが開催されます。本カンファレンスは主に現場のエンジニア向けにフォーカスされており、ワークショップやチュートリアルが中心で、現場で開発に従事していると思われる若手エンジニアが多数参加していました。毎年この時期に開催されていますが、今回の特徴は、昨年夏から急激に盛り上がってきた生成AIについてのプレゼンやワークショップが多数行われたことでした。

    私自身これまでオンライン大学などでさまざまなAIやデータサイエンスの講義を受講してきましたが、生成AIに関してはこの1年の進歩が非常に早く,
    大学でのカリキュラムの整備がほとんど追いついてない状況です。一方、ODSCは、現場のシニアエンジニアがワークショップ形式で教えるスタイルが主体のため、最新の技術や手法を学ぶのに最も優れているカンファレンスの一つで、今年は特にとても楽しみにしていました。

    各人が自分のPCを動かしながら講演を聞いています

    今回のカンファレンスではStable Diffusionについてのプレゼンがありましたので、ご紹介したいと思います(但し、本件は初心者にも理解できるようにSandeep Singh氏による解説であり、Stability AI社の公式な見解に基づく講演内容ではないことをお含みおきください)。

    本件は、「Mastering Stable Diffusion」というテーマで、3つの講演内容で構成されていました。本レポートでは、1番目の「Embark on an Exciting Journey with Generative AI」についてご紹介したいと思います。
    プレゼンターは、Beans AI社におけるコンピュータビジョン部門の開発ヘッドであるSandeep Singh氏でした。なお、プレゼン資料の原稿はSandeepさんから直接いただいており、 ブログ記事で日本の読者向けにご紹介することも快諾を得ております。Sandeepさんありがとうございます!

    Stable Diffusion: A New Frontier for Text-to-Image Paradigm

    実際のスライド

    単にStable Diffusionの解説のみならず、生成AIの歴史から紐解いた内容で、とてもわかりやすく、興味深い内容でした。

    立ち見が多数出るほどの人気の内容でした。

    Stable Diffusionは、深層学習のテクニックを使って自動で画像を生成するものですが、単なる技術にとどまらず、知識、人間の興味、理解の探索などのシンフォニーである、というふうにSandeepさんは位置づけています。

    Stable Diffusionの技術の基盤となるDeep Learningですが、様々なコンセプトと技術があります。

    従来のAIは、データの分析から予測や意志決定を行うものですが、一方、生成AIは学習したパターンから何か新しいものを生み出すもので、従来型のAIを超えたものである、と位置づけています。そのためパラダイムシフトが生まれ、創造性を生む力を持つようになったということです。

    生成AIですが、テキスト(LLM、ChatGPT、GoogleBARD、Cohereなど)、画像・映像(Stable Diffusion、Dell-e2、Midjourneyなど)、音声(MusicLMなど)等があります。

    2014年あたりから生成AIのモデルが登場しはじめ、次第に複雑で高度なものに進化していきました。2020年以降、生成能力が人間を超えるものが登場し、専門家の間では話題となっておりました。さらには2022年には一般ユーザが簡単に利用できるレベルのものが登場し、世界中の注目を集めることになりました。

    画像生成の世界では、VAE、GAN、CLIP、GLIDEなどが次々と登場し、2022年夏頃にStableDiffusion、Dall-e2、Midjourney、Imagenなどが発表され、世間の認知度が一気に高まることになりました。

    Stable Diffusionの登場
    それでは、なぜStable Diffusionは注目すべきものなのでしょうか?それは、テキストからイメージを作ることができる驚異的な技術であることは言うまでもないことですが、Diffusion Model(拡散モデル)を使った世界初のオープンソースの技術であることです。元はと言えば、流体やガスの物理現象を応用したものです。同時期に登場したDalle2(OpenAI社)、Imagen(Google)なども類似の技術を使っているものと思われますが、残念ながら未公開です。

    Stable Diffusion: Why care?
    *Almost all Text-to-Image techniques are Inspired by This!
    *Poster Child of Text-to-Image Model.
    *First Open Source State of Art Diffusion Model.
    *Inspired by Physics of Fluids/Gases
    *Improved Image Reconstruction
    *Robustness to Variability, more resilient to changes in illumination, contrast
    *Enhanced Edge Preservation as in Image above.

    Stable Diffusionは何がすごいのか?

    • ほとんどのText-to-Imageテクニックはこれにインスパイアされている!
    • Text-to-Imageモデルの「わかりやすい姿」(Poster Child)
    • 初のオープンソースによる最先端の拡散モデル
    • 流体/気体の物理学にインスパイアされている
    • 画像再構成の改善
    • 変化に強く、照明やコントラストの変化に強い
    • エッジ保存を強化している

    2022年は、画像生成AIにとって驚異的な年となりました。OpenAIは4月にDalle2を発表し、5月にはGoogleがAmagenを、Midjorneyが7月に発表と、次々と高度なツールが発表されたのです。しかし、いずれも素晴らしいものではありましたが技術内容は未公開であったため、研究者やコミュニティによって評価を行うこと自体が困難でした。

    そして、2022年8月Stable Diffusionが登場しました。Stable Diffusionは世界初のオープンソースモデルであることから、多くの研究者や技術者から注目されました。単純で美しいコードによるDiffusionアプローチには、興奮が沸き起こりました。さらに重要なこととして、コモディティ化されたハードウエアで動かすことが可能、ということがわかり、世界中の多くの研究者や技術者、そして一般人までが一気に飛びついたのでした。

    ここから先の歴史についてはみなさんご存知のことも多いかと存じます。

    レポートは次回に続きます。


    生成AI(GenerativeAI)という言葉が世間で言われるようになったのはここ2、3年のことなので、2014年のAIというのは全く馴染みが無く、逆に新鮮に聞こえてしまいました。こうして振り返って見ると、とても短い期間に画像生成AIが広まっていったことが再確認できますね。

    Kotone&しらいはかせの感想

    Kotone:VAE、GAN、CLIPなどはStable Diffusionをさわっていると時々視界に入る単語ですね!
    はかせ:「 AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion」で解説したつもりだったのですが、公開から1年、さらに俯瞰する時期が来ているかもしれませんね。
    Kotone:用語集助かります、整理して勉強していきたいと思います。
    はかせ:私は 東京工業大学 総合理工学研究科 知能システム科学 という専攻で博士を取得したのですが、当時は「知能システム」という分野は1970年代からサイバネティックス、ロボット・制御工学といった分野で研究されていました。もちろん2000年ごろにはすでに機械学習といった分野も存在し、研究室では強化学習、バックプロパゲーションなどをシミュレーションしたり、VRで体験できるようにしたり、ソフトウェアロボットにしたり、それを人間の脳から筋骨格系への信号と比較したり…といった研究です。制御となると目標とすべき正解やゴールがありますが、私の分野のようにエンタテインメント、アート、インタラクティブといった分野は定義も難しく、推論をするにも正解は何なのか、といったところで議論が終わる事が多かったです。

    講演は続きます。次回は Stable Diffusionの内部構造、仕組みについての解説になるそうです!

    Originally published at https://note.com on November 16, 2023.

  • 弊社CEOが東京藝術大学で「生成AIと芸術」に関する特別講義を実施

    弊社CEOが東京藝術大学で「生成AIと芸術」に関する特別講義を実施

    弊社CEO白井が2023年10月19日に日本の国立大学・東京藝術大学において「生成AIと芸術」に関する特別講義を行いました。本講義は今年度、東京藝術大学において新しく取り組まれた「 アートDX特別講義シリーズ・生成AIと芸術 」という学内向けの講演の第1回であり、予定されている続く講演者も日本を代表するAI研究者・表現者となっており、大変興味深いものです。

    告知の段階から大変多くの方にご反響を頂いております。

    実施概要: 東京藝大アートDXプロジェクトでは2023年度後期の特別講義シリーズ「生成AIと芸術」を開催します。2022年の夏からMidJourneyやStable Diffusionをはじめとした画像生成AIや、2022年11月に公開されたChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)の登場をはじめとして、この数ヶ月で人工知能(Artificial Intelligence:AI)の話題は芸術分野でも急速に議論を巻き起こしています。本特別講義シリーズでは、画像をはじめ言葉や詩、音楽、ゲームのような幅広い分野で人工知能と芸術表現の関わりを、各分野で研究してきた専門家に講演いただきます。AIに興味はあるけど実際何をやってるのかよくわからない、AIが自分のやっている表現活動にどう影響を与えてくるのか考えたい方はぜひ参加をお願いします。

    東京藝術大学・AMCより

    シリーズ講演者一覧

    ・白井暁彦(AICU Inc. CEO / Hidden Pixel Technology Inc. CEO / デジタルハリウッド大学大学院 客員教授)「生成AI時代を生き抜く創作活動 — Ask Me Anything」
    ・三宅陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス AI部 ジェネラルマネージャー/リードAIリサーチャー)「芸術と人工知能とデジタルゲーム」
    ・徳井直生(アーティスト / (株) Qosmo・Neutone 代表取締役)「オルタナティブな生成AIと創作の未来」
    ・浦川通(研究者・アーティスト)「ことばを計算してつくる―言語モデルと創造的応用」
    ・清水亮(AI研究家 / UberEats配達員)「今日のAI、明日のAI」

    東京藝術大学・AMCより抜粋

    「生成AI時代を生き抜く創作活動」
    講演の抜粋についてはCEOの個人ブログの方で展開しております。

    https://note.com/o_ob/n/ndb671e6da1bf

    講演は、生成AIと創作活動、クリエイティブ産業の関係に焦点を当てています。若者の反AI感情を認めつつ、生成AI技術の進化とその社会的受容について写真や映像、出版や著作権の歴史から考察し、初期の感情論から文化庁による法的解釈の進展、そして現在のAIの普及とその影響までを網羅しています。技術の発展と社会的受容のバランスを重要視し、クリエイティブ分野でのAI利用の可能性と課題を深く掘り下げています。

    生成AIに対する若者の反対運動は、新技術による自分たちの努力の無価値化への恐れに基づいています。講演は彼らのアイデンティティを表現者としての自分の過去を振り返りながら認め、尊重し、しかし同時に、産業界ではChatGPT4やAdobe FireFlyなどの生成AIが既に広く使われています。法的・倫理的な混乱は新技術導入時によく見られる現象です。
    八谷先生のコメントでも指摘されているように、人類の歴史におけるすべてのクリエイティブ活動は社会的であり、AIもその一部であることを示しています。この講演は、新技術をどのように人類の歴史や社会に編み込んでいくか、という重要な現代的課題を反映しています。複雑な技術、法的・倫理的問題を分かりやすく説明し、クリエイティブAI技術のクリエイティブ分野における主体的な理解や可能性を道筋だてて提示しています。これらの側面を統合するワークショップや講演を丁寧に行っていくことで、AICU社のビジョンとする「つくるひとをつくる」を工学や技術だけでなく、芸術活動や人類の歴史におけるギャップを埋めるための重要な視点を提供していると考えています。

    以上の通り、AICU社における学術講演はメディア事業部により実施されております。白井・徳田らの講演につきましては、弊社の お問い合わせフォーム よりご打診いただけますと幸いです。

    https://corp.aicu.ai/

    Originally published at https://note.com on October 31, 2023.

  • LLM開発の面白さ,ゼロから頂点までを一気に学んだ!

    LLM開発の面白さ,ゼロから頂点までを一気に学んだ!

    AICUメディアコミュニケーション事業部のKotoneです!
    今回の記事では、Fully Connected Tokyo 2023という Weights and Biases社さん(ウェイツ・アンド・バイアスィズ, 以下WandB)主催のイベントの参加レポートをしていきます。
    ※本記事は勝手取材です!なにか間違っていましたら Twitter(X)@AICUai までフィードバックいただけたら幸いです

    しらいはかせの一言メモ:WandB社とは?

    WandBさんは機械学習の実験結果管理、データセットのバージョン管理などをされているプロ/学術/ホビー開発者向けプラットフォームです。
    わかりやすいところでは「Nejumi LLMリーダボード」という日本語LLMの性能ランキングを掲示している会社さんでもあります。こういうレポートを膨大な実験結果から可視化できるのが最大の特徴ですね。

    https://wandb.ai/wandb/LLM_evaluation_Japan/reports/Nejumi-LLM—Vmlldzo0NTUzMDE2?accessToken=u1ttt89al8oo5p5j12eq3nldxh0378os9qjjh14ha1yg88nvs5irmuao044b6eqa

    https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/aistream/1525188.html

    日本語が扱えるLLMも「ChatGPT4の一強!」というわけでなく、時々ウォッチしてないと、GPT3からGPT3.5ぐらいの性能だといつの間にか順位が逆転して…ということもあります。そしてその測定方法などもきちんとウォッチしていく必要があります。

    そういえばテキスト読み上げツール「 VOICEVOX 」の作者、Hiroshibaさんも3年前からこんなツールをGitHubで公開されておりますね。

    https://github.com/Hiroshiba/wandb-client

    Fully Connected Tokyo 2023に参加しました!

    10月11日(水)、東京スクエアガーデンにてWeights & Bias社(以下WandB社)主催のイベント「Fully Connected Tokyo 2023」が開催されました。

    https://fullyconnected.jp/

    今回のイベントでは、生成AI/LLMから画像モデル開発まで、最先端のWandBユーザーの方々によるトークセッションを通して開発手法を学びました。

    約300人の開発者が集まる会場
    トークセッションの様子

    Weights & Biasとは?

    Weights&Bias(以下W&B)を簡単に説明すると、「AI開発者のためのプラットフォーム」です。実験の追跡、データセットのバージョン管理と反復処理、モデルのパフォーマンスの評価などを通してより良いモデルをより迅速に構築することができます。
    また今回のセッションでは、開発者同士でレポートを共有するなど、チーム内の行動の可視化にも活用されているという話を多く聞きました。

    https://wandb.ai/site

    トークセッションレポート

    ここからは、トークセッションの様子をレポートしていきたいと思います。
    アジェンダはこちら。

    https://fullyconnected.jp/

    W&B社のCarey Phelpsさんによるトークでは、W&Bの運営とサービスの内容について聞きました。

    英語でのトークを通訳の方が翻訳します
    今回のイベントが開催されたビル
    開発プラットフォームの構造

    株式会社マクニカの諸橋大地さんのセッション

    イスラエルの機械学習、AI構築の会社であるRun:Ai社さんの代理での登壇でした。

    GPUを効率的に管理する方法についての話を聞きました

    TOYOTA社のEvan Cushingさんのセッション

    自動車業界におけるW&Bの活用について学びました。

    自動車、歩行者などの検知
    ワークフローについて
    収集するデータの量をいかに増やすか

    SyntheticGestalt社の神谷幸太郎さん

    Dagsterというワークフローのツールについてのセッションです。

    Qosmo社の徳井直生さん

    AIアートとDJを組み合わせたライブイベントの開催をはじめとした、AIの創造性についての話を聞きました。

    AIアートが注目を集めている
    DJとAIアートの類似点
    AIと人が交互にDJを行うという新しいライブ

    東北大学教授 言語AI研究センター所属の鈴木潤さん

    LLMおよび言語処理研究でのWandB利用についての紹介でした。

    Stability AIの秋葉拓哉さん

    「LLMを作れって明日上司に言われたらどうしますか?」というテーマでのセッションでした。

    弊社の白井暁彦博士がこちらの記事で詳しく解説しています。

    https://note.com/o_ob/n/n62853c40f937

    論文の執筆チームの人数を見ると、どの工程が開発に重要なのかがわかる

    まとめ

    実は私はLLMに関しての知識が全く無く、今回ゼロからの学びとなりました。タイトル通りゼロから頂点を一気に学ばせていただき、開発を裏から支えるツールも、生成AIが主役となるDJのようなコンテンツも創ることができるという可能性の広さに刺激を受けました。
    LLMや生成AIが持つ影響力を肌で感じることができ、とても良い経験だったと感じました。

    交流させていただいたみなさんもとってもフレンドリーでした!
    お話させていただいたみなさんありがとうございました!

    …とここまで書いたところで…

    WandB社公式のイベントアーカイブが発信されておりました!
    (今回取材しきれなかった前半のセッションがレポートされています)

    https://note.com/wandb_jp/n/n1a0f9a050e19

    https://note.com/wandb_jp/n/nf7ca75671dab

    https://note.com/wandb_jp/n/naf43c899a926

    プレスリリースより

    Weights & Biasesが日本初のユーザーカンファレンスFully Connected Tokyoを開催
    (Weights & Biases Japan 2023年10月17日 12時11分)

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000119963.html

    そして資料公開がStabilityAIさんと日経新聞社さんから提供されております

    https://wandb.connpass.com/event/294820/presentation/

    秋葉さんの講演も動画でまとめられております!

    今後も AICU media はLLM開発者のカッコよさを伝えていきます!

    キャー!アキバさーん!

    追伸:こんな取材でよければ…突撃します!

    10月27日(金)17時まで幕張メッセで開催中の「AI・人工知能EXPO」および Japan IT Week【秋】にお邪魔します!
    https://www.japan-it.jp/hub/ja-jp.html

    今回ご紹介したWandBさんはマクニカさんのブースで各日13時と16時にプレゼンを予定されているそうです

    ぜひうちのブースに来て!この登壇をレポートして!!という方はTwitter(X) @AICUai までお声がけください

    Originally published at https://note.com on October 25, 2023.