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  • Stability AI、Amazonとの連携を拡大 – Stable Diffusion 3.5 LargeがAmazon SageMaker JumpStartで利用可能に

    Stability AI、Amazonとの連携を拡大 – Stable Diffusion 3.5 LargeがAmazon SageMaker JumpStartで利用可能に

    主なポイント:

    • Stability AIは、Amazon Web Services (AWS) との連携を拡大し、最先端のテキスト画像生成モデルであるStable Diffusion 3.5 LargeをAmazon SageMaker JumpStartで提供開始しました。
    • 世界中のスタートアップ企業や大企業は、この最先端技術にアクセスし、プロフェッショナルグレードの画像を大規模に作成できます。
    • 80億のパラメータを持つStable Diffusion 3.5 Largeは、3D、写真、線画、絵画などのスタイルで高品質な1メガピクセルの画像を生成することに優れており、プロンプトの精度と画質の両方でより大きなモデルよりも優れたパフォーマンスを発揮します。
    • Stable Diffusion 3.5 Largeの使用を開始するには、Amazon SageMaker JumpStartをご覧ください。

    Stability AIは、最先端のテキスト画像生成モデルであるStable Diffusion 3.5 LargeがAmazon SageMaker JumpStartで利用可能になったことをお知らせしています。これは、2023年7月にStable Diffusion XL (SDXL 1.0) がリリースされて以来、SageMaker JumpStartで初めて登場する新しいStable Diffusionモデルとなります。

    今回のAWSとの連携拡大により、スタートアップ企業と大企業の両方に最新の生成AIツールが提供されることになります。これにより、SageMaker JumpStartの仮想プライベートクラウド (VPC) 内にStable Diffusion 3.5 Largeを安全にデプロイし、データ保護とプライバシーを確保できます。

    Stability AIの最先端技術とAWSのリーチを組み合わせることで、世界中の企業が、このテクノロジーを使用してプロフェッショナルグレードの画像を大規模に作成できるようになります。

    モデルの優位性

    Stable Diffusion 3.5 Large は、プロンプトへの忠実度と画質において最高レベルのパフォーマンスを維持しながら、以下の分野で優れています。

    • 効率的なパフォーマンス: 幅広いユーザーがアクセスしやすく、使いやすくなるように、効率性のために最適化されています。
    • 多様な出力: 広範なプロンプトを必要とせずに、1種類の人々だけでなく、さまざまな肌の色や特徴を持つ、世界を代表する画像を作成します。
    • 多様なスタイル: 3D、写真、絵画、線画など、想像できるほぼすべてのビジュアルスタイルを生成できます。

    アイデア出しから制作まで、このモデルは、ビジュアルメディア制作パイプライン全体で貴重なクリエイティブパートナーとして機能し、メディア、ゲーム、広告などの業界をサポートします。

    使用開始するには

    Stable Diffusion 3.5 Largeモデルは、本日(2024年11月15日)よりAmazon SageMaker JumpStartで利用可能です。使用方法とSageMaker Studioの設定方法の詳細については、Amazon SageMaker Studioのドキュメントを参照してください。

    https://docs.aws.amazon.com/sagemaker/latest/dg/studio.html

    https://aws.amazon.com/jp/pm/sagemaker

    安全性へのコミットメント

    Stability AIは、安全で責任あるAIの実践を信条としており、開発の初期段階から整合性を確保するための対策を講じています。これは、悪意のある人物によるStable Diffusion 3.5の悪用を防ぐために、合理的な措置を講じており、今後も講じていくことを意味します。安全性への取り組みの詳細については、Stable Safetyページをご覧ください。

    https://stability.ai/safety

    Originally published at https://note.com on Nov 15, 2024.

  • 声の無断生成は違法?音声合成AIと著作権のこれから

    生成AIクリエイターに訊く生成AIと倫理。シリーズ第2回は生成AIを使ったシステム開発と、AIキャラクターの展開を行っている企業「BlendAI」代表・小宮自由さんに、先日2024年10月19日に開催された「あんしんAIセミナー」講演録をベースにご寄稿いただきました。


    エキサイティングな生成AIの年になった2024年も、もう残り僅かになってきました。「つくる人をつくる」をビジョンにするAICU Inc. は、新たな挑戦をいくつか準備していきます。その一つが「『生成AI倫理』に「AIクリエイター視点でしっかりと意見を述べていこう」という取り組みです。

    ■あんしんなクリエイティブAIで「陽のあたる場所」をつくる(白井暁彦)

    第2回:BlendAI株式会社 CEO 小宮自由さん

    東京工業大学でコンピュータサイエンスを学び、東京大学ロースクールで法律を学ぶ。幾つかの職を経た後に渡欧し、オランダのIT企業でエンジニアとして従事する。その後東京に戻り、リクルートホールディングスでAI(自然言語処理)のソフトウェア作成業務に携わり、シリコンバレーと東京を行き来しながら働く。その後、ブロックチェーン業界に参入。数年間ブロックチェーンに関する知見を深める。現在は BlendAI という企業の代表としてAIキャラクター「デルタもん」を発表するなど、AIに関係した事業を行っている。

    小宮自由さん プロフィール

    ※本講演は法律に関するお話も含まれますが、あくまで小宮さん個人による法的見解を述べるものです。実際にAI生成ビジネスをやるために法的見解を知りたい方は、個別に弁護士にご相談ください。

      「あんしんAIセミナー」での講演:画像と声

      画像生成AIと法律と聞いて多くの方が気になることと言えば、おそらく以下の2点が挙げられると思います。

      • 生成画像って著作権侵害に当たるものなの?
      • どうしたら著作権を守った画像生成ができるの?

      今回は以上の2点について、小宮さんの法的見解をお話しくださいました。

      結論から言うと、「用法を守れば生成画像を作成しても構わない。」のだそうです!ちゃんとルールさえ守っていれば使っても全く問題ないとのこと。

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      「生成された画像自体はオリジナルのデザインのもので著作権を侵害しなさそうだけど、その画像を生成するためにAIが学習する段階で著作権を侵害しているんじゃないか?」という意見がありますね。また、「AIを使っていわゆるファンアート(アニメ作品などの二次創作)を生成するのは大丈夫なの?」という意見もあります。これらは関連する法律が変わってくるので個別に見ていきます。

      著作権が関連する形態と、問われるポイント

      現行の著作権法を読み解くと、生成されたイラストは著作権侵害にならないそうです。学習はどうなるかと言うと、これも許されるとのこと。

      著作権法には例外的に侵害に当たると判断されるケースがあります。それは、以下の2つのケースです。

      • 著作権者の著作物の利用市場と衝突する。
      • 将来における著作物の潜在的市場を阻害する。

      これらの例外があり、なんだかAI画像は該当してしまいそうに思えます。しかし、AIに学習させる段階では侵害に当たる可能性が低いそうです。どうしてなのでしょう?

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      大丈夫な事例

      著作権的に大丈夫な事例から見てみます。例えば、マクドナルドがAIを使ったCMを公開したことがありました。「これは著作権の侵害に当たるんじゃないか?」という意見もありましたが、このCMに出てきた女優さんは特定の人を想起させない、オリジナルの人物の顔になっていました。また、アニメキャラクターのようなイラストを生成する場合でも、特定のキャラクターを想起させないものであれば違法とは言えません。

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      ですが、特定のキャラクターなどを想起させるものだと、先ほどの例外的な侵害に当たるケースとなる可能性もあるのです。

      怪しい事例

      その怪しい事例を見てみます。例えば、次の画像はどう見てもポケモンのピカチュウですよね。これは株式会社ポケモンが公式で描いたものではなく、AIで描かれたものです。直接公式からデザインをパクってきたわけではないですが、ものすごく類似しています。このような場合、株式会社ポケモンが似たような作品を出すときや商品化しようとするときなどに競合する可能性が高いです。株式会社ポケモンにとっては、著作権の運用に関して損害が出る可能性があります。そのため、こうした特定のキャラクターなどを想起させる生成画像だと著作権法違反だと判断される可能性が高いのです。

      このように、現在の日本の法律ではAI画像を生成した段階で違法性を問われる可能性はありますが、一方でAI画像に関して著作権法を争点にした判例がまだありません。今後、さまざまな判例が出てくる中で、「このような生成画像は違法だ」、「それならこのような学習も違法だろう」といった議論が生じる可能性があります。ただ、学習だけでその違法性が判断されるような事例は、今後も少ないだろうと小宮さんは考えているため、基本的には生成された画像を見て著作権の判断をするとよいとのことです。

      手描きの二次創作とAI生成とで基準は変わらない

      手描きの二次創作とAIの画像生成では、現行の法律では判断基準が変わりません。「画像に対して複製や編集をしてはいけないけど、著作権者の同意があればOK」とよく言われますよね。
      イラストに関して言えば、「複製」と「翻案(元の趣旨に沿いつつ作り変えること)」に当たらなければ概ねOKということです。

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      つまりは、パクリとならないよう、ガイドラインに従っていればOKということになります。AI画像も同じです。生成の段階では、手描きと同じことを気をつければ、問題が生じることは少ないのです。

      二次創作・二次利用ガイドラインが無い物に関して

      問題は、二次創作や二次利用のガイドラインがない場合です。多くの場合、日本のコンテンツにはガイドラインが存在しません。それゆえに著作権侵害に当たるような形の二次創作なども多く見られます。ですが、訴えられることなく放置される事例もあると思います。

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      これには、好きで描いてくれているのに「著作権侵害だ!」と言うことができない、つまりファンの応援を無下にできないという事情があります。そして、二次創作などはプロモーションにもつながるため、創作してもらったほうがよいと判断されることもあります。そういった経済合理性があるならある程度は許し、ちょっとやりすぎなのがあったら許さない、といったグレーゾーンとなっているのです。

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      小宮さんは、二次創作の手段にAIか手描きかは全く区別はないと考えています。AIを使う場合でも、本当にその作品が好きで作っている場合は訴えられる可能性は低いでしょうし、逆にAIでたくさん作ってたくさん売って稼ごう!などということをしたら訴えられる可能性が高いということになるでしょう。二次創作をする場合は、版元の意向などをしっかり確認し、怒られたりしたらすぐに謝って取り下げるといった常識的な行動がとても大事になります。「本来はダメだけど黙認してもらっている」ということを忘れないようにする必要がありますね。

      ガイドラインがある事例

      ガイドラインがある事例として、「BlendAI」では、開発した「デルタもん」や「ガンマミィ」といったキャラクターは基本的に商用・非商用問わずAI画像生成を許可しています。また、漫画家の奥浩哉先生は、自身の作品について、性的な表現はNGですが、AI画像生成はいくらでもOKということをX(旧Twitter)で言っていたことがあります。

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      このように、AIであろうと手描きであろうと、版元の意向はきちんと確認するようにしましょう。

      有志の声優による「NOMORE無断生成AI」

      ちなみに、声に関しても最近ニュースがありました。声優の有志が集まり、AIで無断で自分たちの声を学習して使うのやめてほしいという啓発活動「NOMORE無断生成AI」が発表されました。これについては法的見解はどうなのでしょう?

      声の無断生成は「違法だ」とは言いづらい

      小宮さんの意見としては、違法だとはちょっと言いづらいのだそう。実際に、その活動では法律違反だからやめてほしいとは一言も言っていません。

      というのも、声自体には著作権は認められません。画風に著作権がないのと同じです。例えば、鳥山明先生の画風に似たイラストを書いてもそれそれに著作権は主張できません。キャラクターである孫悟空を描くのはダメですが、鳥山明先生風のオリジナルキャラクターを書いて、既存のキャラクターと全然似てない場合は基本的に著作権侵害にならないのです。

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      声も同じようなもので、偶然その人の声と似た声の人なんかもいますよね。たまたま似た声だっただけで、その声を使って商業的な活動できない、動画などを公開できないとなると、それはもう明らかに不合理です。そのため、声自体に著作権は認められません。

      ただし、声で演技をすると著作隣接権が認められる可能性が出てきます。しかし、著作隣接権は著作権より権利が少し弱く、AIに対して主張が難しいです。次の図の左にあるように、著作権法の30条の4には著作隣接権については書いていないので、「我々の利益を不当に侵害してるから声の学習は違法だ」とは言えないのです。

      技術は止められない

      それに加えて、一般的な話として、技術の発展は止められません。皆さんもここ1年ぐらい、AIが進歩して社会の中に定着していくのを実感していることでしょう。

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      写真の技術が登場した当時は、写真に反対する人もいました。「画家の仕事を奪うとからよくない。魂を込めて書いてるのにそれを無駄する」というような話がありました。しかし、今となっては写真は普及して当たり前に使われるようになりましたよね。AIも写真と同様です。ものすごく便利で有用なものであるので、社会に普及していくのはこれはもう止められないと思います。懸念を示すことも重要ながら、共存する方法を考えるのが大事だと小宮さんは考えています

      「声の印税」という発想

      そこで、小宮さんは「声の印税」というものを提案しています。これは「AIが声を学習して生成する許可を出す代わりに、印税のようなロイヤリティを支払うことを声優や事務所に約束する」というもの。これが定着すれば、先ほどのような声優が訴える「無断生成」というものは無くせそうです。実は、文化庁も以前同じようなことを提案しており、法律では解決が難しいけれど、クリエイターと利用者の間で納得できるルールを作った上で解決するのが望ましいという風に言っています。

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      声に関して詳しいまとめはこちらを参照してください。
      「声の印税」で声優とAIは共存できる

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      https://x.com/BlendAIjp/status/1846902659980353892

      「BlendAI」では、「CotoVerse(コトバース)」というものを新しく作りました。キャラクターの声と3Dモデルをつけて会話できるようにするというクラウドファンディングをやっています。これはキャラクターの声優に対してその売上の一定の割合を永続的に払うという、まさに「声の印税」を実現しているそうです。よければ小宮さんのクラウドファンディングをチェックしてみてくださいね!

      <BlendAIさんの音声収録の現場より>

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      オピニオンのまとめ

      • 生成AIで生成した画像は、用法を守れば著作権侵害には当たらない。
      • AIの学習段階での著作権侵害の可能性は低い。ただし、生成画像が既存の著作物の市場を阻害する場合は侵害となる可能性がある。
      • 特定のキャラクターを想起させないオリジナルの生成画像は問題ないが、既存キャラクターに酷似した画像は著作権侵害となる可能性が高い。
      • AI画像生成に関する判例はまだ少ないため、今後の判例形成が重要。
      • 手描きの二次創作とAI生成の判断基準は同じ。複製や翻案に当たらない限り、概ね問題ない。
      • 二次創作・二次利用のガイドラインがない場合は、ファンの活動の促進と権利保護のバランスが考慮される。
      • ガイドラインがある場合はそれに従う必要がある。
      • 声の無断生成は違法とは言い切れないが、倫理的な問題が指摘されている。
      • 声の印税のような、クリエイターと利用者の間で納得できるルール作りが重要。

      とても丁寧に著作権法とAI生成画像との関わりを読み解いて解説してくださったおかげで、オリジナルのAI生成画像の場合は、ガイドラインを意識しながら発信して楽しむことが何よりも大事だということがわかりました。今後法律が変わっていく可能性もあるため、常に新しい情報を取り入れていくことが望ましいのでしょう。


      シリーズ「AIクリエイターに訊く生成AI倫理」

      生成AI分野、特にクリエイティブなAI、クリエイティブとAI分野で活躍する第一線のクリエイターの方々に直接!インタビューや講演録、寄稿や公開質問といったオピニオンを通して、法律や技術と同時に「ほんとうの意味で生成AIに求められる倫理感とは?」について時間をかけて考えてみたいというシリーズ企画「AIクリエイターに訊く生成AI倫理」を続けていきます。

      AICU マガジン Vol.3での特集「生成AIの社会と倫理」では弁護士さんの見解も解説されています。2024年末限定での動画コンテンツも含まれています。

      https://j.aicu.ai/MagV3

      みなさんの意見も訊きたい!

      ご感想はこの記事のコメント欄、もしくは
      Xでは引用いただいて、ハッシュタグは
      #AIクリエイターに訊く #生成AI倫理
      でよろしくお願い致します。みなさんの建設的な意見はネット上のみならず、AICU Magazineや動画メディアや論文等でも扱っていきたいと考えております。

      また「私はAIクリエイター、なので意見を述べたい!」という方はご寄稿いただく仕組みも準備しております。X@AICUai にてDMをいただけると幸いです。

      小宮自由さんよりお知らせ:生成AI忘年会

      2024/12/14(土) 18:00 〜 20:00 詳細はこちら

      https://techplay.jp/event/962444

      生成AI を使った創作活動をしている人限定の忘年会です。
      生成AI を使って創作をしているクリエイター、創作を支援するツールを作っているエンジニア等が、AIを使ったものづくりを語り合う等して交流する会です。希望者は自分の作品やツールを発表することもできます。
      創作活動の規模やレベルは問いません。初めて間もない方でも参加可能です。
      こんな人におすすめ
      生成AIを活用しているクリエイター
      生成AIを創作に活かしているエンジニア
      創作を支援するツールを作っている人

      https://techplay.jp/event/962444

      Originally published at https://note.com on Nov 14, 2024.

    1. 「ComfyUI V1」クローズドβリリース!

      画像生成のためのWebインタフェース「ComfyUI」を開発する「Comfy Org」より、既にアナウンスされていた単体アプリ「ComfyUI V1」がクローズドβでリリースされました!

      いち早く入手したAICU media編集部によるハンズオンレポートをお送りします!

      ※スクリーンショットは日本語に翻訳しているものがあります。また開発中のためリリース版とは異なる可能性があります。

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      ダウンロードしたWindows用インストーラー「ComfyUI Setup 0.2.10 – x64.exe」は247MBでした。

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      なおMac版V1もまもなくリリース予定だそうです!

      インストールディレクトリを選択します。
      ここでは「C:\Comfy」を選択しました。

      既存のComfyUIがインストールされており、既存のモデルをインポートしたい場合は、古いディレクトリのルートを選択し、「ComfyUI」フォルダ(例:D:¥ComfyUI_windows_portable¥ComfyUI)を選択します。インストールが正常に完了すると、デフォルトのインターフェースに直接インストールできるそうです。

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      セットアップはPython環境を丸ごとインストールします。

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      特にエラーやログなどは表示されません。静かにインストールが進行しています。

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      インストール直後はモデルが存在しません。

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      右上の「★Maneger」メニューから「Back」→「Models Manager」を使って SD_XLをインストールしてみましょう。

      ダウンロードボタンでダウンロードしたあとは、リフレッシュを実施します。リフレッシュボタンは画面下部のキュー「Queue」の並びにあります。

      非常に一覧性高く、不足モデルを管理・入手できました。

      「ノードライブラリ」はノードを一覧できて便利そうです。

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      ヘルプメニューもあります。

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      ComfyUI Managerがデフォルトでインストールされています。

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      Workflowメニューから選べるワークフローのテンプレートが便利そうです。

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      試しに image2imageを選択したら「モデルがない」というメッセージとともにダウンロードリンクが表示されました。助かる!
      クリックすると、ブラウザに対して直接ダウンロードがはじまります。

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      ダウンロードした v1-5-pruned-emaonly.safetensors ファイルを checkpointsディレクトリに置きます。

      「Load All Folders」を押すと、反映されます。再起動は不要です!

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      Stability Matrixのインストールディレクトリを指定してみた

      一つ一つのモデルをダウンロードしても良いのですが、過去に使っていたStability Matrixのディレクトリを直接指定した場合はどうなるでしょうか。

      タスクトレイの右クリックで「Reset Install Location」を選んでみました。

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      インストール先をDドライブにインストールしたStability Matrixを選択してみます。

      D:\StabilityMatrix-win-x64\StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\ComfyUI

      ※不要なStability Matrixの環境においてのみこの操作を試してください。この操作を行うとStability Matrixの環境を破壊する可能性があります。

      見事に動きました。

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      「MODEL LIBRARY」でリロードしてみると、アイコンの表示なども対応しています。

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      最初の例のようにモデルを手動で追加する場合、この例の場合であれば「D:\StabilityMatrix-win-x64\StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\ComfyUI\models\checkpoints」になります。

      その他の機能を一挙紹介!

      ComfyUIのシームレスなデスクトップ体験を実現するため、Comfy Orgの開発チームは2ヶ月このプロジェクトに取り組んできました。技術的な知識のないユーザーにも可能な限りスムーズな体験を楽しんでいただくこと、さらにスタンドアロンパッケージに比べて、以下のような改善が加えられています。

      • コード署名済みで安全:ComfyUIは、セキュリティ警告を発生させることなく起動するようになりました。アプリはコード署名済みなので、弊社から直接提供されたバージョンであることが常にわかります。
      • クロスプラットフォーム:Windows / macOS / Linuxで利用可能
      • 自動更新:自動更新により、ComfyUIの安定版リリースを維持できます。
      • 軽量パッケージ:バンドルはわずか200MBです!
      • 推奨Python環境:手動でのセットアップの煩わしさはもうありません。インストールプロセスをよりスムーズにするために、推奨Python環境を含んでいます。
      • ComfyUIマネージャーをデフォルトで同梱:ComfyUIレジストリから直接ノードをインストールし、最新のセマンティックバージョン付きノードにアクセスできます。最新のGitコミットから、ナイトリーバージョンも引き続きご利用いただけます。
      • タブ:複数のワークフローを開き、それらを移動できるようになりました。
      • カスタムキーバインド:ブラウザレベルのコマンドに干渉されることなく、カスタムキーバインドを定義できるようになりました。
      • 自動リソースインポート:インストール時にディレクトリを選択することで、既存のComfyUIを再利用できます。入力、モデル、出力を自動的にインポートします。
      • 統合ログビューア:デバッグが必要な場合にサーバーログを表示できます。
      • 自動リソースインポート:インストールディレクトリを既存のWindowsパッケージにリンクすると、ComfyUIが自動的に入力、モデル、出力をインポートします
      • モデルライブラリサイドバーを参照し、既存のモデルが表示されているか確認します
      • トレイアイコンを右クリックすると、モデルファイルや入出力ファイルに素早くアクセスできます。既存のモデル、入力、出力フォルダが開きます。
      • カスタムノードはインポートできません
      • 自動更新:ComfyUIのビルドが更新された場合、ComfyUIにログインするとポップアップが表示されます。「再起動」をクリックすると、ComfyUIが自動的に最新ビルドに更新されます。
      • アンインストール:システム設定で ComfyUI アプリをアンインストールします。このアンインストールでは、モデル/カスタムノード/入力/出力ファイルは削除されません。
      • 手動による完全アンインストール

      以下2つを削除してください。
      C:¥Users¥WINDOWS¥AppData¥Local¥ComfyUI_electron

      C:¥Users¥WINDOWS¥AppData¥Roaming¥ComfyUI

      インストール先として選択したディレクトリも削除すると、モデル/カスタムノード/入力/出力ファイルも削除されます。

      ログの確認

      C:¥Users¥<ユーザー名>¥AppData¥Roaming¥ComfyUI¥logs
      main.logはデスクトップアプリケーションのログで、comfyui_<日付>.logがComfyUIサーバーのログです。

      Pipパッケージのインストール

      ComfyUIデスクトップには、スタンドアロンPythonランタイムが付属しています。ターミナルを使用して、そのPython環境を更新することができます。

      フィードバック求む!

      ドキュメントによると「V1はまだクローズドベータ版です。ComfyUIの改善に役立つフィードバックをお寄せください。こちらからご報告ください:forum.comfy.org」とあります。

      Originally published at https://note.com on Nov 13, 2024.

    2. 科学とゲームの融合!サイエンティフィック・ゲームジャム東京2024、参加者募集中!

      科学をテーマにしたゲームを開発する、ユニークなイベント「サイエンティフィック・ゲームジャム東京2024 (Scientific Game Jam Tokyo 2024)」が、11月29日(金)から12月1日(日)まで、日本科学未来館で開催されます!

      イベント概要

      サイエンティフィック・ゲームジャムとは、科学者、ゲーム開発者、デザイナー、アーティストなど、様々な分野の人々が集まり、チームを組んで科学をテーマにしたゲームを開発するイベントです。元々フランスで毎年開催されており、日本の大学の科学者たちが在東京フランス大使館と協力することで、今年初めて日本での開催が実現しました!
      ゲーム開発の経験は問いません!

      日時: 2024年11月29日(金) 17:00 ~ 12月1日(日) 18:30
      場所: 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)
      持ち物: ノートパソコン、ゲーム開発に必要なソフトウェア
      参加費: 無料 (食事、飲み物付き!さらに日曜の夜はカクテルも!)

      注意: 宿泊は含まれていません。未来館は午後10時に閉館しますので、ご注意ください。

      科学をテーマにしたゲームで、創造性を爆発させよう!

      複数のゲームクリエーターが協力して制限時間内にゲームを制作するイベントはゲームジャムと呼ばれ、世界各地で開催されています。SGJは特に科学を題材としたゲームを制作することで科学の普及啓蒙を図るもので、ゲームの内容は、あらゆる分野の研究が対象となります。サイエンティフィック・ゲームジャムでは、科学の面白さを伝えるユニークなゲームを開発することが目標です。
      専門知識を活かして、教育的なゲームを作ったり、最新の研究成果をゲームに取り入れたり、想像力を駆使して、全く新しいゲーム体験を生み出すチャンスです!

      チームで開発するから、仲間と協力して、刺激し合える!

      ゲームジャムは、チームでゲームを開発するイベントです。
      異なる分野の参加者と協力することで、新たな視点や発想が生まれ、刺激的な開発体験を得ることができます。
      もちろん、個人参加も大歓迎! チームは当日結成されますので、安心してご参加ください。

      参加登録受付中!

      サイエンティフィック・ゲームジャム東京2024への参加登録は、公式サイトで受付中です。
      枠が埋まり次第締め切りとなりますので、お早めにお申し込みください!

      詳細情報・参加登録はこちら:

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      スケジュール

      2024年11月29日(金)

      16時~17時:受付
      17時~18時:テーマの発表とチーム編成
      18時:ゲームジャム開始
      19時:ビュッフェディナー
      21時30分:閉会

      2024年11月30日(土)

      8時30分~21時30分:ゲームジャム
      休憩:
      8時30分:コーヒー
      12時:昼食
      15時:コーヒー
      18時30分:夕食

      2024年12月1日(日)

      8時~12時:ゲームジャム
      13時30分:一般参加者が未来館に入場
      14時00分~14時25分:ゲームジャムの紹介・プレゼンテーション
      14時25分~15時30分:各チームによる発表
      15時30分~16時15分:審査員による審議
      16時15分~16時45分:表彰式と一般向けプレゼンテーション終了
      17時~18時30分:一般参加者および参加者向けのSGJカクテル

      参加費は無料、食事とコーヒーが提供されます。

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      審査員

      今回の審査員は、科学研究、ゲームデザイン、プログラミング、技術など、多岐にわたる分野の専門家で構成されています。それぞれの審査員が豊富な知識と、科学とゲームが交差する場での革新を促進する情熱を持ち寄っています。今年のサイエンティフィックゲームジャムの作品を評価する、才能豊かな審査員の方々をご紹介致します。

      北尾 崇

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      元ゲーム開発者。コナミ在籍時に『Metal Gear Solid』(企画・ツール開発・CGムービー制作)、『ZONE OF THE ENDERS』(メインプログラマー・ゲームデザインユニットディレクター)、『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』(メインプログラマー・グラフィックエンジン開発)などに携わる。現在はエンターテインメント・テクノロジー企業でデジタル機器やゲーム向けのXR技術の研究開発を統括。個人では、オープンソースのゲームエンジン「Pyxel」の開発を手掛け、幅広いクリエイターに新たな表現の場を提供している。
      Pyxelは、誰でも簡単にゲーム開発ができることをコンセプトとした「Python向けレトロゲームエンジン」。2018年の公開直後、GitHubで人気プロジェクトとして世界1位にランクインし注目を集め、その後も「月刊I/O」の連載や「日経ソフトウェア」の特集を通じて教育やプログラミング入門者に広がっている。2021年には、49カ国・1万人以上が参加するフランスのプログラミング教育イベント「Nuit du Code」で採用され、現在、オープンソースのゲームエンジン全体で世界8位、Python向けでは1位の人気となっている。2025年初頭には技術評論社よりPyxelの入門書籍が発行予定。

      https://github.com/kitao/pyxel/blob/main/docs/README.ja.md

      小野憲史

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      関西大学 社会学部社会学科 卒業。雑誌「ゲーム批評」編集長などを経て、現在フリーのゲーム教育ジャーナリストとして活動。NPO法人国際ゲーム開発者協会(IGDA)の活動にも古くから参加し、日本支部のNPO化に貢献した。同法人の初代理事長を務め、現在も名誉理事・事務局長として運営に関わる。専門学校・大学院の講師として「ゲームデザイン」「ライティング」「編集」なども指導している。主な共著に『シリアスゲーム』(コロナ社)。主な連載に「小野憲史のゲーム時評」(まんたんWEB)など。

      https://www.iput.ac.jp/tokyo/about/faculty_member/ono_kenji/

      https://researchmap.jp/kono3478

      https://www.igda.jp

      https://gamewriter.jp

      白井 暁彦

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      AICU Inc. CEO, AICU Japan CEO,  東京工業大学 知能システム科学 博士(工学) , デジタルハリウッド大学大学院客員教授。
      メタバースR&D開発、VRエンタテインメントシステム、メディアアート研究、写真工学、画像工学、触覚技術、GPU応用、多重化ディスプレイ、体験の物理評価、国際連携を専門に画像生成の研究開発で30年近い経験を持つ博士(工学)。 日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会、フランスLaval Virtual評議員、芸術科学会副会長。Hacker作家。インプレス「窓の杜」にて「生成AIストリーム」連載中。 2018年よりグリーグループ「GREE VR Studio Laboratory」にてREALITYに代表されるメタバースの未来開発を担当。数多くのメタバースにおけるUX知財を生み出してきただけでなく、子供向けワークショップ開発や先端研究を通したイノベーション型人材の育成、VTuber時代のクリエイター・ライブプレイヤーとして世界に向けた発信活動を行っている。 2023年より「つくる人をつくる」をビジョンにデジタルハリウッド大学発 米国スタートアップ企業「AICU Inc.」CEO就任。日米でクリエイティブAIコミュニケーションメディアを開発・発信している。
      【著書】 「WiiRemoteプログラミング」(オーム社、共著)、「白井博士の未来のゲームデザイン ―エンターテインメントシステムの科学―」(ワークスコーポレーション)、「AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解くStable Diffusion」(インプレス)、最新刊「画像生成AI Stable Diffusion スタートガイド」(ソフトバンククリエイティブ) 窓の杜「生成AIストリーム」連載中 https://j.aicu.ai/AIStream
      【論文】 「床面提示型触覚エンタテイメントシステムの提案と開発」東京工業大学 第1535076号 平成16年3月26日
      「エンタテイメントシステム」芸術科学会(2004年)
      全リスト https://researchmap.jp/akihiko/published_papers

      https://researchmap.jp/akihiko/published_papers

      竹森 那由多

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      大阪大学 大学院理学研究科 物理学専攻 准教授
      竹森 那由多は、量子多体システムを専門としており、準結晶の特異な物理特性や量子アルゴリズムの開発に焦点を当てています。彼女の研究は、凝縮系物理学と革新的な計算手法を組み合わせて、相関電子状態や超伝導を探求しています。

      https://researchmap.jp/takenayu

      https://cmqc-lab.jp

      Remi Driancourt

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      Genvid CEO。ロボット工学、機械学習、自然言語処理に約10年間携わった後、2009年にスクウェア・エニックスに入社。
      グラフィックスやテクニカルアニメーションに関してR&Dエンジニアとして研究開発を行い、2014年テクノロジー推進部のジェネラルマネージャー兼R&Dディレクターに就任。2020年、株式会社スクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミーの代表取締役社長COOに就任。
      スクウェア・エニックスに在籍中は、テクニカルデモ『Agni’s Philosophy』や『WITCH – Chapter 0 [cry]』のほか、『KINGDOM HEARTS III』、『FINAL FANTASY XV』、『結婚指輪物語VR』、『FINAL FANTASY VII REMAKE』、『MARVEL’S AVENGERS』など、多くの著名タイトルに携わりました。
      2022年1月から、インタラクティブ・ストリーミングのパイオニアであるGenvid(ジェンビッド)に入社し、現職に就任。
      Genvidは、ライブ配信に視聴者を同時に介入させるコア技術を持ち、視聴者が皆で一緒にコンテンツを作り出す、テレビとゲームの長所を組み合わせたような次世代型エンタメを開発・配信しています。特に、大規模インタラクティブ・ライブ・イベント(Massively Interactive Live Events)の制作に注力しており、『The Walking Dead™: Last Mile』、『PAC-MAN™ Community』、『SILENT HILL: Ascension』など、世界的なIPと連携して革新的なコンテンツを生み出しています。今年、『SILENT HILL: Ascension』において2024年クリエイティブアートエミー賞の新興メディアプログラミングにおける優れたイノベーション賞を受賞しました。

      https://genvid.com/

      Prof Didier MARTY-DESSUS

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      在日フランス大使館 科学技術参事官
      1965年生まれ。フランスのトゥールーズで物理学とマイクロエレクトロニクスを専攻、1993年に博士号を取得。科学技術分野で25年以上の経験を持ち、特に電気工学と電気通信の分野での教員、研究者、そして行政機関での職も歴任。
      学術関連では、国内外の査読付き学術誌に100件を超える科学論文を発表、教育と学習に関する書籍を共著として刊行。
      2013年、トゥールーズ大学のLAPLACE研究所の教授として、ポリマー絶縁体の空間電荷と分極特性評価技術の開発に携わる。
      2016年から2018年までLAPLACE研究所の官民連携担当副所長、2017年3月から2018年10月までトゥールーズ大学の国際関係担当副学長。
      2021年2月、フランスのヨーロッパ・外務省に出向、現在は東京の在日フランス大使館にて科学技術参事官を務める。

      https://fr.linkedin.com/in/didier-marty-dessus-a9a16a198

      https://jp.ambafrance.org

      参加チーム募集中!先着順です
      配布用PDFのダウンロード

      https://note.com/api/v2/attachments/download/3d3b6ef4310093562fd455c2776d0df9

      #サイエンティフィック・ゲームジャム東京2024
      #SGJTokyo2024
      #ゲームジャム #ゲーム開発 #科学 #日本科学未来館

      Originally published at https://note.com on Nov 12, 2024.

    3. 日本法人「AICU Japan株式会社」法人登記申請完了!今後ともよろしくお願いいたします

      生成AI時代に「つくる人をつくる」をビジョンに、AICU mediaの運営など活動してきたAICU Inc.(本社・米国サニーベール)が、2024年11月11日、日本法人 「AICU Japan株式会社」(アイキュージャパン・カブシキガイシャ)を法人登記申請いたしました。

      設立発起人はAICU編集長・しらいはかせ こと白井暁彦。

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      https://gs.dhw.ac.jp/faculty/akihiko-shirai/

      【白井暁彦】Hacker作家。博士(工学・東京工業大学2004年)。AIDXやクリエイティブAIエンタメ・メタバース技術の研究開発を行う米国スタートアップ「AICU Inc.」のCEO。デジタルハリウッド大学大学院特任教授。1995年頃からメディアアート、ゲーム産業、リアルタイムグラフィックス、VRの研究開発・社会実装に従事。イギリスやフランスに渡り世界のエンタメ産業におけるエンジニアリングを経験。帰国後、日本科学未来館での科学コミュニケーターや大学教員、メタバース産業での研究所ディレクターなどを経験し「つくる人をつくる」をポリシーに活動し、ゲーム・ソーシャルメディア・メタバース業界を中心に多数の卒業生を輩出してきた。圧倒的な執筆速度があり、国内外に向けた論文執筆の他に、週刊ファミ通、SIGGRAPH見聞記、窓の杜「生成AIストリーム」連載、著書は『WiiRemoteプログラミング』、『白井博士の未来のゲームデザイン – エンターテイメントシステムの科学』、『AIとコラボして神絵師になる 論文から読み解く Stable Diffusion』、『画像生成AI Stable Diffusionスタートガイド』、近年では動画ラーニングメディアColosoより『超入門:Stable Diffusionではじめる画像生成AI』、『初級者:広告企画から動画制作までのプロセス』、『ComfyUIマスター:カスタムノードとアプリ開発』 や、CGWORLD 2024年11月号 vol.315 表紙 など多作。AICUでは「わかるAIを届ける」AICU media編集長、毎月300ページ近い情報量を誇る「AICUマガジン」を毎号発行。TV出演は NHK「サイエンスZERO」、フジテレビ「フジテレビ批評」など各種メディアでCG・インタラクティブ技術を伝えている。フランスLaval Virtual評議委員。日本バーチャルリアリティ学会IVRC実行委員会委員。芸術科学会副会長を担当(2024年9月まで)。

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      Coloso第3弾『ComfyUIマスター:カスタムノードとアプリ開発』より(生成画像)

      気になる「AICU Japan」の事業内容は…?

      AICU Japanの原始定款(会社設立時に必要な、会社を経営していくための基本的なルールをまとめた書類)には以下のように記載されています。

      コンピュータのソフトウェア及びハードウェアの企画、研究、開発、設計、製造、販売、保守、リース、賃貸及び輸出入並びにそれらに関するコンサルティング業務、インターネット等の通信ネットワーク及び電子技術を利用した各種情報提供サービス及び情報収集サービス、通信販売業務、コンピュータの操作指導等に関する事業、インターネットを利用したメディア運営及び広告配信事業、コンピュータシステムによるデータ入力及びそれに伴う事務処理の受託、音声、映像のソフトウェアの企画、制作、販売及び賃貸、情報の収集、分析、管理及び処理サービス業、情報提供サービス業並びに情報処理に関する研究開発、通信システムによる情報、画像、楽曲・音声の収集、配信、処理、販売並びにそれらに係る機器及び装置類の販売、自然科学及び産業上の諸技術に関する総合的な研究調査業務、EC(電子商取引)サイト、その他各種ウェブサイトの企画、制作、販売、配信、運営及び管理
      知的財産権の管理およびライセンス業務、IPに基づくライセンス商品・サービスの企画、開発、販売、知的財産権のライセンス契約・交渉支援、ワークショップ、教育・資格検定・研修プログラムの企画・運営、有料職業紹介事業、労働者派遣事業、人事測定および教育訓練事業、旅行・観光支援、企画・運営、前(各)号に附帯関連する一切の事業

      CEO着任から1年で、毎日欠かさずクリエイティブAI情報を発信し、noteフォロワーを1000人超えを達成。Kindle「AICUマガジン」の月刊化など、いままでのAICU mediaの業務内容に加えて、電通や神奈川県をクライアントにしたクリエイティブワークショップや、メタバース関連の受託開発、知財開発、企業向け研修、そのクリエイターが活躍できる場所の創出に、最大限活躍できるような事業設計をパワフルかつ丁寧に推進しています。

      https://corp.aicu.ai/ja/creativeai-20241004

      日本法人の設立によって、今までUSドルでの決済が必要だった案件や、日本の自治体や教育機関といった公共をクライアントとした事業、日本の法律遵守、福利厚生の向上が実施されることになります。既存のAICU Inc.事業はライセンス事業および国際連携事業を中心とし、ユーザーや読者、取引先の皆様におかれましては特にお手間をおかけすることなく、段階的に移行する予定をすすめております。

      オフィスは東京科学大学田町キャンバス「INDEST」

      日本法人及びAICU media編集部は東京科学大学(旧・東京工業大学)田町キャンバス「INDEST」(イノベーションデザイン機構)に入居いたしました。
      オフィスはJR田町駅徒歩ゼロ分となりますので、今後イベントなどで、より発信活動を強化していくことを予定しております。

      創業第2期を推進するメンバー募集

      現在、AICUコラボクリエイター、B2B事業のパートナー企業とともに、CxOおよび、事業部長レベルの人材を募集中です。
      詳しくは X@AICUai までDMにてお問い合わせください。
      また学生スタッフ、特に大学院修士、博士レベルの各分野での経験を持つスタッフも募集しています。
      「興味があるけど…」「オンラインでできることはありますか?」など、まずはお気軽にお問い合わせください。

      以上、11月11日を「AICU Japan創立記念日」として、ポッキーの日やチンアナゴの日と並んで覚えていただけましたら幸いです。

      AICU media編集部も、いままで以上に!日本の読者の皆様のクリエイティブな生活に貢献できますよう、努力を重ねてまいります。

      AICUメンバーシップ向けの特別なイベントなども企画しております。今後も変わらず、より一層「AICU Inc.」、「AICU media」とともに「AICU Japan」をよろしくお願いいたします!

       AICU Inc. / AICU Japan 社員一同

      Originally published at https://note.com on Nov 11, 2024.

    4. あのVIPチケットを入手できる…! AICU編集部がSIGGRAPH ASIA 2024取材スタッフを募集!

      世界最大のCG/インタラクティブ技術の国際会議「SIGGRAPH ASIA 2024」が、2024年12月3日(火)〜6日(金)に東京国際フォーラムで開催されます。

      生成AI時代に「つくる人をつくる」をビジョンとするAICU編集部はSIGGRAPH ASIAプログラムパートナーとして学生ボランティアに協賛します。

      https://asia.siggraph.org/2024/about-the-event/supporters-partners/

      【協賛各社のロゴより】AICUはAdobeとclusterの間にあります

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      https://asia.siggraph.org/2024/about-the-event/supporters-partners/


      またこれと並行して様々なSIGGRAPH ASIAを盛り上げていく企画を準備しています。

      現地取材に協力するレポーターを募集します

      AICUはSIGGRAPH ASIAの期間中、通常のAICUメディア編集部に加えて、現地取材に協力していただけるレポーターを募集します。学生・未経験者、もしくは普段はCGに直接関係ない分野に関わる社会人など「生成AI時代につくる人をつくる」というビジョンに共感して、書き物や取材のルールを守れる方に向けて、SIGGRAPH ASIAを通した学びの機会をつくる目的があります。

      【オーディション実施】

      ご応募いただき採用となった方へ、以下をオファーいたします。

      ・登録費:カンファレンスアクセス(3000円相当)
      https://asia.siggraph.org/2024/ja/attend/registration-categories-fees/

      ・取材当日の行動費(2000円)
      ・原稿を執筆いただいた場合…規定の原稿料(5,000円~/件)

      また、オーディションによって選ばれた若干名(1名を予定)には
      フルカンファレンス相当のメディアチケット(200,000円相当)を提供します。

      オーディションのエントリーフォームはこちらのURLです

      https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQO2suRarnl9vavsKu3ZPsxQYAI67WKBIqHRZtHEwfJ4LNKw/viewform?embedded=true&usp=embed_googleplus

      応募期間 2024年11月11日~18日

      ご質問は X@AICUai まで

      皆様の応募をお待ちしております!

      Originally published at https://note.com on Nov 10, 2024.

    5. 寄稿「著作を振り返って」三宅陽一郎

      「つくる人をつくる」あなたをアップデートするクリエイティブAIエンターテイメントマガジン「AICU Magazine Vol.6」、KindleUnlimitedで無料配信中です。特集は「Entertainment x AI」。東京ゲームショウで展示された近未来のAI技術、キャラクターデザイン、チャットボット、科学者の先端研究、そして、ゲームAIの研究開発を長年リードされてきた、三宅陽一郎氏(@miyayou)をゲストライターにお迎えして構成しています。

      ゲームAI開発者・研究者の三宅陽一郎氏に「過去のAI関連著作についてご解説をお願いしたい」という依頼をいたしました。その寄稿をマガジン及びnoteメンバー向けに、特別配信いたします(期間限定有料)。

      https://j.aicu.ai/MagV6

      「著作を振り返って」三宅陽一郎
      (ゲームAI開発者・研究者)

       私は2004年から現在(2024年)まで20年程、デジタルゲームの人工知能を開発・研究している。その間、特に2016年以降に単著として11冊を出版させて頂いた。これは出版社様に機会を頂いた賜物で感謝しかない。しかし、同時に反省する点も多く、ここでは自分の出版の歴史を振り返って考察していきたい。

      自分ゲーム産業に入った2004年という時期は世界的にもゲームAIという分野が徐々に形成されつつある時期であった。プラットフォームで言えば『PlayStation3』や『Xbox360』の世代にあたる。この世代からゲームの人工知能は次第に本格的なものになっていく。本格的とは学術的な人工知能の流れと同期する、或いはその先に行く、ということである。こういった人工知能の知見をまとめようと思っても、なかなかまとめられなかったのは、私の何が欠如していたせいだろうか。おそらく実際のゲームの実例のなさと、ゲームAIの進化の速さと、私の理論的な整備の甘さゆえだろう。なんとか最初にまとめた本は『デジタルゲームの教科書』(共著)(2010年5月 ソフトバンク クリエイティブ)であるが、これは松井悠さんの編集のもと、当時のIGDA日本のメンバーを中心に総出でゲームやその周辺の事情をまとめた本である。現在となっては歴史的価値の高いものである。

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      デジタルゲームの技術』(共著)(2011年7月 ソフトバンク クリエイティブ)はインタビュー集であり、これも現在となっては歴史的価値の高いものである。

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      2016年になってようやく単著を為すことができた。『人工知能の作り方』(2016年12月 技術評論社)である。この本はいまだゲームAIという分野の全体的体系を捉えきれていないが、要素は出そろっており本質を捉えてはいる。また案外、この本は今でも感想を頂くことが多く、柔軟で入りやすい内容になっていると思われる。

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      ゲームAI技術の体系の全体像としては『ゲームAI技術入門』(2019年9月 技術評論社)でより詳細にまとめられている。自分なりにデジタルゲームAIという分野を大きな体系としてまとめたつもりである。入門書として書いたつもりであるが、かなり構えた本となっているので、取りこぼしのない本格書として、また大学の教科書として採用できるレベルで書いている。

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      FINAL FANTASY XV の人工知能』(2019年5月ボーンデジタル社)は実際のタイトルに即したゲームAI技術の書籍であり、まさに実践の書である。また研究内容を踏まえた、2024年現在の全体像は『スクウェア・エニックスのAI』(2024年7月 ボーンデジタル社)にまとめられている。

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      この4冊の書籍を読むと、ゲームAIの最新にして深い知識が得られるはずである。また学術的なゲームAI(囲碁、将棋、トランプ)とデジタルゲームAIの分野は技術的には地続きな一つの分野であって、これを統一的に語ることは産業としても学術としても意味のあることである。そういった本を作ることができれば、学生にとっても、この分野を一つの大地のように捉えることができるだろう。

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      ゲーム情報学概論- ゲームを切り拓く人工知能』(2018年4月 コロナ社)は伊藤先生からお声が頂き、保木先生と共に三人で書き上げた共著である。大学の教科書として執筆しているので、とても良くまとまった内容となったと思う。ただよく考えると将棋や囲碁の延長として、デジタルゲームには「戦略ゲーム」というリアルタイムにロジカルな思考を行う分野がある。そして、この分野には80年代から膨大な実例と研究があり、それを一冊の書籍としてまとめたいと思っていた。そうして編まれたのが『戦略ゲームAI解体新書』(2021年10月 翔泳社)である。実例が多く、理論も体系立てられていて、プロにも学生様にも楽しく読んで頂ける書籍になったと思う。

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      高校生のための ゲームで考える人工知能』(2018年3月, 筑摩書房)は山本氏との共著であり、新書形式で優しくゲームAI分野の導入が書かれている。最初の自分の原稿はがちがちでわかりにくかったが、山本先生の卓越した文才によって柔らかくわかりやすくなった。山本先生とご一緒できて光栄であった。

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      わかりやすくという意味では以前、慶應大学SFCでボードゲームを使った子供向け(主に小学生)のワークショップを行ったことがあった。これはカードを配置して駒を動かすゲームAIプログラミングの形式である。東京書籍様の多大なご尽力を得て『ボードゲームでわかる! コンピュータと人工知能のしくみ』(2022年11月 東京書籍)として出版することができた。なかなか座学だけではゲームAIを身に着けるのは難しい。本ボードゲームを通じてコンピュータの原理、プログラミングの原理、AIの原理を体得することができるはずである。

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       デジタルゲームの人工知能という分野の特徴は、人とインタラクションする人工知能を作るということ、またキャラクターのように身体を持って行動する「知能を持った人工生命」を作り出すということである。そうすると必然的に、知能とは何か、人間とは何か、という問いを持つようになる。問うことが哲学の始まりであり、私は長い間、知能とは何かを問い続け、その都度いったんの結論を出しながら、人工知能を作り上げてきた。しかし、何かを作るには常に足場が必要であり、人工知能の場合はそれが哲学なのである。なぜなら知能とは何かという問いへの暫定的な答え(間違っていてもよい)なしには、知能は作り出せないからだ。そして、その問いは、今のところ果てしない問いである。『人工知能のための哲学塾』(2016年8月 BNN新社)は、そんな知能とは何かという問いを哲学的につきつめた書籍である。

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      エンジニアや理科系研究者の中には哲学は何の役に立つのだ、という方も多いかもしれない。しかし哲学なしに本来研究はできない。哲学がいらないといいながらも、どんな人もある哲学の中に囲われている。そしてそれに気づかない内は、自分が哲学から自由だと思っているが、それは過去の哲学の上に立っているために自分の立っている大地を意識することがないに過ぎない。新しい領域へ行くのは、新しい哲学が必要である。それはまたロジカルな思考とは違った軌道で歩む研究の途である。『人工知能のための哲学塾』は主に西洋哲学と人工知能の関係を扱った書籍である。さらにここから東洋哲学と人工知能の関係を詳細に示したのが『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』(2018年4月 BNN新社)である。

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      この本は玄人受けする本であり、最初の「哲学塾」に飽きたらない読者には、この本は大いに刺激になるだろう。『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』(2020年7月 BNN新社)は一緒に登壇した大山氏との共著であり、社会の中におけるAIについて論じている。

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      第一期哲学塾はここでいったん終了となる。その一つ目の理由は、哲学塾は作るための足場を提供するものであり、ここから実装に向けてアクションを起こす必要があること、二つ目の理由はディープラーニング技術の台頭によって哲学と技術の間隙が大きくなったことにある。つまり哲学がディープラーニング技術に追い付いていない、というところにある。次なる哲学塾のシリーズは生成AI、言語AI、ディープラーニング技術と張り合う哲学を展開するシリーズとなるだろう。『人工知能が「生命」となるとき』(2020年11月 PLANETS)は哲学塾を展開する中で、PLANETS様からお声がけいただきメイルマガジンで2年弱連載させて頂いた論考をまとめたものである。毎月というわけにはいかず一年のはずの連載が延びてしまったが、哲学塾の成果を踏まえて集中した議論ができた。自分としてはとても気に入っている連載の集約である。

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      2020年は博士論文執筆があり、そこから研究の領域はゲームから都市空間へと広がっていく。デジタルゲームの人工知能の技術は場と状況を創造・支配する技術であり、これを都市空間へと広げていくことについて『人工知能が「生命」となるとき』の執筆を通して構想した。2023年は単著を出すことができなかった原因は、自分の研究不足であろう。しかし、この時期には、人工知能学会誌、ゲンロン、ユリイカ、現代思想などに論考を多数投稿した。この論考群をまとめて出版して頂いたのが『人工知能のうしろから世界をのぞいてみる』(2024年7月 青土社)である。それぞれの章は独立しているので、話題はやや散漫とはいえ、これは自分の思想の軌跡の本として、一本筋が通っているのである。この5冊が哲学的な思索の成果である。

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      人工知能と人工知性」(2017年3月 詩想舎)は編集者の神宮司さんのお力で、キーワード解説形式で人工知能の根底にある概念について解説した書籍である。電子版が主体であるが、オンディマンドで紙面としても入手できる。英語版「AI meets Philosophy: how to design the Game AI, iCardbook」(2019年10月SHISOUSHA)も出版させて頂いた。ただ英語の本としてはこの一冊だけで、他に英語圏で出版できていないのは大きな反省点である。

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      以上、自分の書籍ヒストリーを紹介してきた。それは自分の成果を示すと同時に、いや、それ以上に自分の欠点を如実に示すものである。それが自分にとっての執筆の効用でもある。英語の書籍を出せていないこと、世間一般に広く書籍が行き渡っていないこと、物語を出せていないこと、などは反省の中核であり、この反省を糧にこれから精進・成長していきたい。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

      付録:著作リスト

      (単著)
      1. 「人工知能のための哲学塾」(単著)2016年8月 BNN新社
      2. 「人工知能の作り方」(単著)2016年12月 技術評論社
      3. 「人工知能と人工知性」(単著)2017年3月 iCardbook
      4. 「なぜ人工知能は人と会話ができるのか」(単著)2017年7月 マイナビ出版
      5. 「人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇」(単著)2018年4月 BNN新社
      6. 「ゲームAI技術入門」(単著)2019年9月 技術評論社
      7. AI meets Philosophy: how to design the Game AI, iCardbook, (単著)2019年10月 SHISOUSHA (「人工知能と人工知性」の英語翻訳版)
      8. 「人工知能が「生命」となるとき」(単著)2020年11月 PLANETS
      9. 「戦略ゲームAI解体新書」(単著)2021年10月 翔泳社
      10. 「ボードゲームでわかる! コンピュータと人工知能のしくみ」(単著)2022年11月 東京書籍
      11. 「人工知能のうしろから世界をのぞいてみる」(単著)2024年7月 青土社

      (共著)
      1. 「ゲーム情報学概論- ゲームを切り拓く人工知能」(共著)2018年4月 コロナ社
      2. 「デジタルゲームの教科書」(共著)2010年5月 ソフトバンク クリエイティブ
      3. 「デジタルゲームの技術」(共著)2011年7月 ソフトバンク クリエイティブ
      4. 「絵でわかる人工知能」(共著)2016年9月ソフトバンク クリエイティブ
      5. 「人工知能学大事典」(共著)2017年, 共立出版
      6. 「高校生のための ゲームで考える人工知能」(共著)2018年3月, 筑摩書房
      7. 「ベルクソン『物質と記憶』を再起動する――拡張ベルクソン主義の諸展望」(共著)2018年12月, 書肆心水
      8. 「FINAL FANTASY XV の人工知能」(筆頭著者、共著)2019年5月ボーンデジタル社
      9. 「AI事典」(共著)2019年12月 近代科学社
      10. 「人工知能のための哲学塾 未来社会篇」(共著)2020年7月 BNN新社
      11. 「キャラクタアニメーションの数理とシステム – 3次元ゲームにおける身体運動生成と人工知能 -」(共著)2020年7月 コロナ社
      12. 「私たちはAIを信頼できるか」(共著)2022年9月 文藝春秋
      13. 「人工知能はナイチンゲールの夢を見るか?」(共著)2022年9月 日本看護協会出版会
      14. 「ゲームAIの新展開」(共著) 2023年7月 オーム社
      15. 「未来社会と「意味」の境界」(共著)2023年8月 勁草書房
      16. 「スクウェア・エニックスのAI」(筆頭著者、共著)2024年7月ボーンデジタル社

      (監修)
      1. 「ゲームプログラマのためのC++」 (監修)2011年12月 ソフトバンク クリエイティブ
      2. 「C++のためのAPIデザイン」(監修)2012年11月 ソフトバンク クリエイティブ
      3. 「マンガでわかる人工知能」(監修) 2017年7月 池田書店
      4. 「マンガでわかる! 楽しく読める人工知能」(監修)2018年6月impress QuickBooks
      5. 「最強囲碁AI アルファ碁 解体新書」(監修) 2018年7月 翔泳社
      6. 「図解 AIとテクノロジーの話」(監修) 2018年11月, 日本文芸社
      7. 「世界設計の方法 ゲーム体験とユーザーインターフェイス」(監修・執筆)雑誌「アイデア」395号,2021年9月,誠文堂新光社

      【三宅陽一郎】
      1975年生まれ、兵庫県出身。 京都大学総合人間科学部卒業、大阪大学大学院理学研究科修士課程を経て、東京大学大学院工学系研究科 博士課程単位取得満期退学。 博士(工学、東京大学)。 デジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事し、立教大学大学院人工知能科学研究所特任教授・東京大学生産技術研究所特任教授を務める。


      三宅陽一郎さんありがとうございました!
      圧倒的な数のAI関連ご著書を一気にご紹介いただきました。
      三宅さんの本寄稿は「AICUマガジン Vol.6」に収録されています。
      ペーパーバック版もしっかりとした厚みと重みで発売予定です。

      画像

      https://j.aicu.ai/MagV6

      最新刊「人工知能と哲学と四つの問い」もイベントが予定されています。

      2024/12/10『人工知能と哲学と四つの問い』発刊記念トークライブ
      開催日時:2024年12月10日(火)19時30分~
      登壇者:三宅陽一郎先生×清田陽司先生×大内孝子さん


      この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/nd56c0060bde0

      Originally published at https://note.com on Nov 9, 2024.

    6. [ComfyMaster33] 便利LoRA: Envy Zoom Slider XLで画角調整しよう!

      プロンプトで画角を指定しても、思ったような画角にならないといった体験をしたことはありませんか?もっと直感的に画角を調整したいですよね。
      そんな画角調整を可能にするのが「Envy Zoom Slider XL 01」です。「Envy Zoom Slider XL 01」は、画角調整の自由度を飛躍的に向上させる革新的なLoRAとして注目を集めています。


      この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/n3b1ef1cc3fac

      Originally published at https://note.com on Nov 8, 2024.

    7. [ComfyMaster32] AWS上にComfyUI環境を構築しよう!(業務用)

      AWS上にComfyUI環境を構築しよう!
      3回に渡ってお送りしているAWS編。ホビーとしての画像生成を超えて、プロ向けかつコスト効果大なAWSクラウドサービス上でのComfyUI環境の構築を解説しています。最終回はマルチユーザーでの利用や認証、「業務用」として「業務利用での設定」をしっかりと解説していきます。

      ※チームでComfyUIを使う必要がある方に向けたプロ向け記事ですので本来は有料設定するべきですが、「祝!AWS ジャパン生成AI実用化推進プログラム採択」キャンペーンで期間限定でリポストで無料とさせていただいております。またこの内容はColoso「ComfyUIマスター:カスタムノードとアプリ開発」や近日発売予定の書籍に収録される予定です。動画メディアや書籍メディアで学びたい方はそちらもオススメいたします!

      ユーザーの作成

      AWS SageMaker Studio を使ったデフォルト設定のComfyUIにアクセスすると、まずログインを求められます。デプロイオプションでセルフサインアップを有効化している場合は、この画面からサインアップが可能ですが、デフォルトでは無効化されています。この場合は、ユーザー認証を担当するAWSのサービス「Cognito」からアカウントを直接作成しましょう。

      画像

      Cognitoのユーザープール、つまりログインできるユーザーの一覧を表示します。ここには、「ComfyUIuserPool〜」という名称のユーザープールが作られていますので、それをクリックします(以下の画像では2つありますが、初回の実行では1つしかないはずです)。

      画像

      表示された画面を下にスクロールすると、ユーザーセクションが見えます。初期状態では誰もユーザーが居ないので、「ユーザーを作成」ボタンをクリックして作成します。

      画像

      ユーザーアカウントの新規作成画面が開きます。ここで、ユーザー名とパスワードを入力し、最後に「ユーザーを作成」ボタンをクリックします。

      画像

      そうすると、新規ユーザーが追加されます。このユーザーでComfyUIにログインすることができます。

      画像

      ComfyUIへのログイン

      それでは、先ほど作成したユーザー名とパスワードでログインします。

      画像

      パスワードの変更が求められるので、新規パスワードを入力し、「Send」ボタンをクリックしてください。

      画像

      そうすると、ComfyUI画面が開き、ComfyUIを使えるようになります。

      画像

      ComfyUI Workspace Managerのインストール

      AWSの場合、ComfyUIにモデルやワークフローの追加をするためには、SSHで接続する必要がありますが、毎回接続するのは手間ですし、ITに詳しくない人も使用することを考えると、あまり良い手段とは言えません。
      そこで、「ComfyUI Workspace Manager」を使用します。このカスタムノードは、ワークフローの管理やモデルのインストールをComfyUI上で行えるようにするカスタムノードです。ComfyUI  Managerから、このカスタムノードをインストールしてください。

      https://github.com/11cafe/comfyui-workspace-manager

      Workspace Managerをインストールすると、左上にフォルダアイコンと「Model」と表示されます。

      画像

      Workspace Managerからのモデルのインストール

      「Model」をクリックすると、以下のようにCivitAIから取得されたモデル一覧が表示されます。ここから各モデルの「Install」ボタンをクリックするだけで、モデルをインストールできます。
      しかし、CivitAIのモデルの中には、ログインしていないとダウンロードできないモデルもあります。その場合は、右上の「Set Civitai API Key」をクリックし、表示されたダイアログにCivitAIで取得したAPIキーを設定することで、ログインが必要なモデルのダウンロードも可能になります。

      画像

      ※Civitaiの業務での利用については弁護士や各事業のAIコンプライアンスを担当する事業法務にご確認を推奨します。

      Workspace Managerでのワークフローの管理と生成画像の一覧表示

      Workspace Managerでは、左上のフロッピーアイコンをクリックすると、ワークフローを保存することができます。

      画像

      保存されたワークフローは、フォルダアイコンをクリックすると開かれる画面で管理できます。

      画像

      ワークフローを保存すると、左上に写真アイコン(ギャラリー)が増えます。ここでは、現在開いているワークフローで生成された画像の一覧を確認できます。

      画像

      ギャラリーを開くと、以下のように生成した画像一覧を閲覧できます。また、ここから画像をクリックすると、画像が別タブで開くので、そこで画像をダウンロードできます。

      画像

      画像ファイルをスWebsocketで外部保存するようなテクニックについては既にこの連載で扱ってきましたのでご参照ください。

      デプロイオプションの変更

      前回は、構築を行う前に、セルフサインアップや自動シャットダウンなどの設定はデフォルトのまま実行しました。ここから先はデプロイオプションの内容を確認しましょう。
      最新のオプションはこちらのURLに資料があります。

      https://github.com/aws-samples/cost-effective-aws-deployment-of-comfyui/blob/main/docs/DEPLOY_OPTION.md

      app.pyでパラメーターを変更することで構成します。
      https://github.com/aws-samples/cost-effective-aws-deployment-of-comfyui/blob/main/app.py

      app.pyでの値の変更方法

      app.pyファイル内でパラメーターを設定します。例えば、self_sign_up_enabled=Trueと設定することでセルフサインアップを有効にできます。その後、新しい設定で再デプロイするために以下のコマンドを実行します。

      npx cdk deploy

      セキュリティ関連の設定: セルフサインアップの有効化

      ユーザーがアプリに簡単にオンボード(利用開始)できるようにするにはセルフサインアップを有効にします。self_sign_up_enabledをTrueに設定します(デフォルトはFalseです)。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          self_sign_up_enabled=True,
          ...
      )

      MFAの有効化

      MFA(多段階認証)をユーザーに強制するには、mfa_requiredをTrueに設定します(デフォルトはFalseです)。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          mfa_required=True,
          ...
      )

      サインアップ可能なメールアドレスのドメインを制限

      許可するドメインのリストをallowed_sign_up_email_domainsに設定します。Noneの場合、制限はありません。[]の場合、すべてのドメインが禁止されます。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          allowed_sign_up_email_domains=["amazon.com", "amazon.co.jp"],
          ...
      )

      AWS WAFによるIPアドレス制限

      アプリケーションへのアクセスをIPアドレスで制限するには、allowed_ip_v4_address_rangesおよびallowed_ip_v6_address_rangesにCIDR範囲を指定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          allowed_ip_v4_address_ranges=["192.168.0.0/24"],
          allowed_ip_v6_address_ranges=["2001:0db8::/32"],
          ...
      )

      SAML認証の有効化

      SAML認証を使用するためにSAMLの設定を有効にします。これによりCognitoによる従来の認証機能は無効になります。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          saml_auth_enabled=True,
          ...
      )

      コスト関連の設定: スポットインスタンス

      非クリティカルなワークロードでコスト削減を目的として、スポットインスタンスを使用できます。use_spotをFalseに設定すると無効にできます。スポット価格の上限をspot_priceで指定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          use_spot=True,
          spot_price="0.752"
          ...
      )

      自動またはスケジュールでのスケールダウン

      インスタンスをゼロまでスケールダウンしてさらにコストを削減できます。1時間の活動がない場合に自動でスケールダウンするには、auto_scale_downをTrueに設定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          auto_scale_down=True,
          ...
      )

      スケジュールでスケールアップ/ダウンするには、schedule_auto_scalingをTrueに設定し、タイムゾーンとスケジュールを指定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          schedule_auto_scaling=True,
          timezone="Asia/Tokyo",
          schedule_scale_up="0 8 * * 1-5",
          schedule_scale_down="0 19 * * *",
          ...
      )

      NATインスタンスの使用

      NATゲートウェイの代わりにNATインスタンスを使用するには、cheap_vpcをTrueに設定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          cheap_vpc=True,
          ...
      )

      カスタムドメインの使用

      カスタムドメインを利用するには、事前にRoute53のパブリックホストゾーンが作成されている必要があります。host_name、domain_name、hosted_zone_idの値をapp.pyで指定します。

      comfy_ui_stack = ComfyUIStack(
          ...
          # Override Parameters
          host_name="comfyui",
          domain_name="example.com",
          hosted_zone_id="XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX",
          ...
      )

      運用コストを下げる技「自動スケールダウン」

      インスタンスを放置すると自動でスケールダウンして運用コストを下げることができます。Scale Up ボタンを押すと5~10分程度でインスタンスが起動し利用できるようになります。

      一方で、業務時間がはっきりしている実務で使う際は auto_scale_down を無効にして指定時刻で起動する方が使いやすいでしょう。

      短時間での起動は現状インスタンスを削除して起動し直しているため、実測で5分以上かかっていますが、この辺りは業務で使う皆様はフィードバックをいただければよりよい改善ができるかもしれません。

      最後に:まとめと謝辞

      このたびAICUは「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」に採択されました!

      クリエイティブAIで「つくるひとをつくる」をビジョンに、「わかるAIを届ける」をコンセプトに活動しているAICU mediaは、高い技術力と、わかりやすい記事を通して今後もより一層力を入れて、AWS(Amazon Web Services)の企業での社内開発やプロフェッショナル向けの使いこなし事例を当事者目線でお届けしていきます。

      本稿の執筆にあたり、ご協力いただいたAWS前川さん、ありがとうございました。

      ゲーム、広告、アニメ製作など、自社開発での画像生成の自社開発は見返りが大きいです。画像生成AIからプロフェッショナル業務でのオープンソース活用を盛り上げていきましょう!AICUもお手伝いいたします。
      お問い合わせは X@AICUai までDMでどうぞ。


      この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/na834888caa78

      Originally published at https://note.com on Nov 7, 2024.

    8. [ComfyMaster31] AWS上にComfyUI環境を構築しよう!(準備編)

      こんにちわ!AICU media編集部です。
      AWS 生成 AI 実用化推進プログラム」に採択されました!

      クリエイティブAIで「つくるひとをつくる」をビジョンに、「わかるAIを届ける」をコンセプトに活動しているAICU mediaは、高い技術力と、わかりやすい記事を通して今後もより一層力を入れて、AWS(Amazon Web Services)の企業での社内開発やプロフェッショナル向けの使いこなし事例を当事者目線でお届けしていきます。


      あらためまして、こんにちわ、AICU media編集部です。
      ComfyUI マスターガイド」第30回目になります。
      本記事では、AWS上にComfyUI環境を構築するテクニックを詳細に解説します。お値打ち記事ですが、ちょっと長いので3編に分けて、お送りします!

      本シリーズの初回はこちら。前回はこちら目次はこちらです。

      AWS編第2回はこちら、「コスト効果大なComfyUIのAWSデプロイ(Cost Effective AWS Deployment of ComfyUI)」を準備していきます。

      「Cost Effective AWS Deployment of ComfyUI」

      つまり「お財布に痛くない、AWSでのComfyUI運用」というオープンソース(MITライセンス)のプロジェクトです。AWS公式サンプルとして公開されています。

      https://github.com/aws-samples/cost-effective-aws-deployment-of-comfyui/blob/main/README_ja.md

      このサンプルリポジトリは、強力な AI画像生成ツールである ComfyUI を AWS 上にシームレスかつコスト効率の高い方法でデプロイ(インストールして利用)するソリューションを提供しています。このリポジトリは、AWSの主要サービスであるECS(Amazon Elastic Container Service)や、EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)、その他の AWS サービスを活用した構成の設定を無償提供しています。しかも日本語の解説付きです。

      このリポジトリの説明にもあるように、このソリューションの利用については AWS の費用が発生します。また設定次第では高額な費用になる可能性もあります。費用に関する詳細情報は、コスト セクションに記載されていますが、本記事では、まずAICU編集部での実用的な実験データで計測して共有していきたいと思います。

      AICUコラボクリエイター・Yasさんによる動画での解説冒頭はこちら

      動画での学びを求める方にはこちらがオススメです!

      https://j.aicu.ai/Coloso3

      それでは準備作業からはじめましょう

      (1) AWSのアカウントを作成
      (2) クォータの引き上げ申請
      (3) インストール環境をCode Editorで構築
      (4) デプロイオプションの変更
      (5) ComfyUI のデプロイ
      (6) 利用開始!

      (1)AWSアカウントの作成

      AWSを使用するためには、AWSのアカウントが必要になります。AWS公式が公開している以下の記事を参考にアカウントを作成しておいてください。

      https://aws.amazon.com/jp/register-flow

      IAMによる開発者アカウントの作成

      最初に作られるアカウントを「ルートユーザー」といいます。
      このユーザーは、アカウントの新規作成や削除、支払いなど全ての根幹的権限を持っていますので、操作するのはできるだけ短期間で終わらせたいところです。またパスワード等の流出によるリスクが大きすぎます。
      そこで、開発に頻繁に使うアカウントは分けておきたいと思います。

      AWSではこのユーザー作成及び管理を「AWS Identity and Access Management」つまり、「IAM」と呼ぶサービスで管理します。

      一番上の検索窓に「IAM」と打って、出てきたIAMの「主要な機能」から「ユーザー」を選びましょう。

      画像

      左側の「アクセス管理」→「ユーザー」でも構いません。

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      ユーザ作成ボタンを押してください。
      この先、何か間違った?というときも「削除」を押せば元通りです。

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      次はユーザー作成です。

      画像

      ユーザーの詳細を指定

      ・ユーザ名: 「ComfyUI-server」とします
      ・[チェックON] AWS マネジメントコンソールへのユーザーアクセスを提供する
      ・ユーザーにコンソールアクセスを提供していますか?
      →ユーザータイプ「IAMユーザーを作成」 でユーザーを指定する

      画像

      「次へ」を押すと「許可の設定」に移動します。

      画像

      ユーザーグループを設定します

      ここでは「ComfyUI-users」というAdministratorAccess権限のみを持ったユーザーグループを作成します。

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      続いて、「ポリシーを直接アタッチする」を使って以下のポリシーをアタッチしてください。

      画像
      • ServiceQuotasFullAccess
      • AWSCloudFormationFullAccess
      • AmazonEC2FullAccess
      • IAMFullAccess
      • AWSCloudTrail_FullAccess
      • AmazonSageMakerFullAccess
      • AWSLambda_FullAccess
      • AWSAppSyncPushToCloudWatchLogs

      ※ここでは詳細な権限設定を考えるべきですが、設定の簡易のために、いったん「AdministratorAccess」と続く設定で必要となる権限のFullAccessのみを設定してすすめます。

      次のステップ「パスワードの取得」で、ユーザーのAWS マネジメントコンソールにサインインするための手順とパスワードを取得できます。

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      「コンソールパスワード」の表示をして、ブラウザの別ユーザのウインドウでコンソールサインインURLにアクセスします。このURLの冒頭の12桁の数字がアカウントIDです。

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      あらかじめ設定されたパスワードでの初回ログインが終わると、パスワード変更を求められます。ここでのパスワード設定は、英数大文字、数字、記号など、高い難度でお願いします。

      MFA(多要素認証)デバイスの設定もしておくことをおすすめします。

      作成したアカウントでAWSダッシュボードに入れるようになったら次のステップです。
      ここまでの作業を単純化したい場合は、次のステップでは、ルートユーザーでログインします(非推奨)。

      (2)スポットインスタンスの上限解放

      今回使うこのリポジトリでは、GPUのスポットインスタンス「All G and VT Spot Instance Requests」を使用しますが、このスポットインスタンスの上限のデフォルトは0であり、このままでは使用できません。さらに、この上限は自由に設定できるものではなく、AWSのサポートで変更してもらう必要があります。そのため、ここではスポットインスタンスの上限解放のリクエストを送る方法を説明します。

      まず、AWSに作成したユーザー(もしくはルートユーザー)でログインし、トップページに当たる「コンソールのホーム」画面を表示します。
      https://console.aws.amazon.com/console/home

      画像

      次にリージョン(地域)を選択します。
      右上のプルダウンで選ぶことができます。

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      ここでは「us-west2」(オレゴン)を選んでおきましょう。
      新しい機械学習サービスなどが入りやすく、利用しやすい価格になっている事が多いためです。もちろん東京リージョンのほうが良い、など都合に合わせていただいて構いません。

      次に左上の検索ボックスに「service quotas」と入力し、表示されたサービス一覧から「Service Quotas」を選択します。

      こちらのURLでもアクセスできます。

      https://us-west-2.console.aws.amazon.com/servicequotas/home/services

      画像
      画像

      Service Quotasの画面が開くので、左サイドメニューから「AWSのサービス」を選択します。

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      AWSのサービス一覧画面が表示されるので、上部の検索バーに「ec2」と入力し、下部のサービス一覧から「Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)」を選択します。

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      もしこのタイミングで以下のような画面になる場合は、必要な権限「ServiceQuotasFullAccess」が足りません(一つ前のステップを確認してきてください)。

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      EC2のスポットインスタンス一覧が表示されるので、一覧から「All G and VT Spot Instance Requests」にチェックを入れ、右上の「アカウントレベルでの引き上げをリクエスト」をクリックします。

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      表示されたダイアログボックスの左中央にある「クォータ値を引き上げる」の入力欄に「4」と入力し、下部の「リクエスト」ボタンをクリックします。

      画像

      ※ここでクォータ値が「4」以上になっている場合は、すでに同一アカウントでクォータの引き上げが実施されています。申請する必要はありません。

      「リクエスト」すると画面上部に「Submitting Quota increase request for All G and VT Spot Instance Requests with requested Value of 4.」と表示され、リクエストの送信が行われます。

      画像

      しばらくすると、AWSサポートより以下のような文面のメールが送信されてきます。おそらく人力で確認が実施されているようです。

      ご担当者様

      以下内容にて上限緩和申請を受領いたしました。

      [US West (Oregon)]: EC2 Spot Instances / All G and VT Spot Instance Requests, 新しい上限数 = 8

      現在、担当部署にて当上限緩和の申請内容について確認しております。
      進歩があり次第ご連絡いたしますので、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
      ※確認作業のためお時間をいただく場合がございます、予めご了承くださいませ

      Amazon Web Services

      さらにしばらくすると、上限緩和リクエストが受理された内容のメールが届きます。これで上限緩和が完了になります。

      ご担当者様

      以下内容にて、ご依頼いただきました上限緩和リクエストの設定が完了いたしました。
      反映されるまでに30分ほどかかる場合がございますことご了承くださいませ。

      [US West (Oregon)]: EC2 Spot Instances / All G and VT Spot Instance Requests, 新しい上限数 = 8

      何卒よろしくお願いいたします。
      Amazon Web Services

      (3) インストール環境をCode Editorで構築

      クォータの申請が終わったらしばらく時間がありますので、ここで一休みしても良いのですが、せっかくなのでもうちょっとだけ進めていきましょう。

      続いてのステップはインストール環境の構築です。
      cost-effective-aws-deployment-of-comfyuiの環境構築方法には、ローカル環境で行う方法と、SageMakerで行う方法があります。ローカル環境を使ったインストールは、ユーザー個々の環境でブレが大きく「おま環」(=「お前の環境だけで起こっている」)になりがちです。
      そのため最近の多くのAWSセットアップ手順では、SageMaker Studioでセットアップを行う手順が推奨されています。
      せっかくなので今回も、SageMaker Studioを体験しつつ、SageMaker Studio上で環境構築していきましょう!

      SageMaker Studioの起動

      SageMakerには、テンプレートが用意されています。このテンプレートを利用することで、最初からdockerやコードエディターなどの環境がインストールされた状態でSageMaker Studioを立ち上げられます。以下のリンクよりテンプレート用のリポジトリにアクセスしてください。

      https://github.com/aws-samples/sagemaker-studio-code-editor-template

      リポジトリにアクセスし、下の方にスクロールすると、「Deploymet (1-click)」という項目があることが確認できます。ここから好きなリージョンの「Launch Stack」ボタンを押下することで、そのリージョンでSageMaker Studioを起動できます。今回は、us-west-2を起動します。

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      AWSにログイン済みの場合、以下のような画面が表示されます。

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      AWSダッシュボードにログインできるにも関わらず、以下のような画面が表示された場合は、CloudFormationに関する必要な権限が足りません。一つ前のステップを確認するか、ルートユーザーで「AWSCloudFormationFullAccess」の権限追加を行ってください。

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      さて、正しく権限がある場合は、ここで以下のパラメータ設定を行えます。

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      • AutoStopIdleTimeInMinutes: SageMaker Code Editorが自動で停止するまでの時間を設定します。デフォルトは120分で、起動してから120分後にCode Editorが停止します。今回は、120分あれば十分なので、120分に設定します。
      • EbsSizeInGb: Code Editorで使用する容量を設定します。今回、Code EditorはIDEとしてデプロイを行うためだけに使用するため、デフォルトの容量「20GB」で問題ありません。
      • InstanceType: Code Editorを起動するインスタンスを設定します。デフォルト設定は「ml.t3.medium」で、選択できるインスタンスの中で最も性能が低いものになりますが、インストールのみに使用するので、これで問題ありません。
      • UseDefaultVpc: 各リージョンにデフォルトで用意されているVPCを利用するかどうかを決定します。デフォルト設定は「true」で、デフォルトのVPCを利用する設定になっています。デフォルトのVPCを使用したくない理由がなければ、デフォルト設定のままで問題ありません。

      上記の設定後に、下部の「AWS CloudFormation によって IAM リソースがカスタム名で作成される場合があることを承認します。」にチェックを入れ、「スタックの作成」ボタンをクリックします。

      そうすると、CloudFormationが実行され、SageMaker Studioの環境構築が行われます。

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      しばらくすると、ステータスが「CREATE_IN_PROGRESS」から「CREATE_COMPLETE」に変わり、SageMaker Studioの環境構築が完了します。

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      もしROLLBACK_FAILDEDというエラーになった場合は、「SageMakerStudio」に関する必要な権限が足りません。

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      この場合はいったんこのCodeEditorStackを「削除」して、ルートユーザー必要な権限を追加してきてください。

      https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/IAM/latest/UserGuide/troubleshoot_roles.html

      理解のために CodeEditorStack.template.yaml を使ってChatGPT等に訊いてみるのもよいでしょう。

      このCloudFormationのデプロイに必要なARNを教えて

      1. EC2関連の権限必要な権限:
      ec2:CreateVpc, ec2:DescribeVpcs, ec2:CreateSubnet, ec2:DescribeSubnets
      ec2:CreateInternetGateway, ec2:AttachInternetGateway
      ec2:CreateRouteTable, ec2:CreateRoute, ec2:AssociateRouteTable
      理由: VPCやサブネット、ルートテーブルを作成し、インターネットゲートウェイをアタッチするために必要です。
      2. IAM関連の権限必要な権限:
      iam:CreateRole, iam:AttachRolePolicy, iam:PutRolePolicy, iam:PassRole
      理由: LambdaやSageMaker Studioの実行用ロール作成とポリシーのアタッチ、およびPassRole権限を必要とする可能性があります。
      3. SageMaker関連の権限必要な権限:
      sagemaker:CreateDomain, sagemaker:CreateUserProfile, sagemaker:CreateApp, sagemaker:DescribeDomain, sagemaker:DeleteDomain
      理由: SageMaker Studioのセットアップに必要な権限です。ドメイン、ユーザープロファイル、アプリの作成・削除を行うために必要です。
      4. CloudWatch Logs関連の権限必要な権限:
      logs:CreateLogGroup, logs:CreateLogStream, logs:PutLogEvents
      理由: Lambda関数の実行時にCloudWatch Logsへ出力するために必要です。
      5. Lambda関連の権限必要な権限:
      lambda:CreateFunction, lambda:InvokeFunction, lambda:DeleteFunction
      理由: CloudFormationスタックでLambda関数を作成・実行・削除するために必要です。
      6. CloudFormation関連の権限追加の権限として AWSCloudFormationFullAccess が必要ですが、他にも以下のような権限を確認してください:
      cloudformation:DescribeStacks, cloudformation:ListStackResources
      これらはスタックの管理に必要です。

      7. Service Quotas関連の権限すでにServiceQuotasFullAccessが提案されていますが、サービスクォータの確認と調整が必要な場合はこれを付与します。

      • AmazonEC2FullAccess
      • IAMFullAccess
      • AWSCloudTrail_FullAccess
      • AmazonSageMakerFullAccess
      • AWSLambda_FullAccess
      • AWSAppSyncPushToCloudWatchLogs

      以上のような権限があれば設定できるはずです。
      ※どうしてもうまく行かない場合はルートユーザーで実験しましょう。

      さて、デプロイに成功している場合、ここで「出力」タブを選択すると、「SageMakerStudioUrl」が出力されていることが確認できます。この値にあるURLを選択します。

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      そうすると、SageMakerの画面が開きます。

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      「Skip Tour for now」して、左上に5-6個のアイコンが並んでいるところから、「Code Editor」を選択します。

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      Code Editorの起動画面に遷移します。既に起動中のCode Editorがあるので、このCode Editorの「Open」をクリックします。

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      SageMaker Code Editorの画面が開きます。これでSageMakerの準備ができました。

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      Microsoft の Visual Studio Code (vscode) そっくりですが、そもそも vscode もオープンソースです。こちらは「SageMaker Code Editor」というプロジェクトのようです。

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      (4) デプロイオプションの変更

      今回はまずデプロイオプションの変更は行わずに、デフォルト状態でのデプロイを実験していきます。

      今回の手順では企業等での利用を想定して、ユーザーIDとパスワードによるログインを必須としています。この状態で問題なければ次のステップに進んでいただいて構いません。

      以下はセルフサインアップや自動シャットダウンなどの設定を行うデプロイオプションの変更点です。デプロイオプションは、主にcdk.jsonの内容を編集することで設定可能です。

      セルフサインアップの有効化

      Cognitoのセルフサインアップは、ログイン画面で新規アカウントをアクセスしたユーザーが作成することを可能とします。セルフサインアップの有効化は、cdk.jsonのコンテキストでselfSignUpEnabledをtrueに設定します。デフォルトはfalseですので「今回の手順でいますぐ使いたい!」という方はtrueにしておきましょう。

      {
        "context": {
          "selfSignUpEnabled": true
        }
      }

      MFAの有効化

      ユーザーの多段階認証 (MFA) を有効化します。MFAの有効化は、cdk.jsonのコンテキストでmfaRequiredをtrueに設定します(デフォルトはfalseです)。

      {
        "context": {
          "mfaRequired": true
        }
      }

      サインアップ可能なメールアドレスのドメインを制限

      allowedSignUpEmailDomainsコンテキストで、許可するドメインのリストを指定できます(デフォルトはnull)。文字列リストとして値を指定し、”@”シンボルは含めません。メールアドレスのドメインが許可ドメインのいずれかに一致する場合、ユーザーはサインアップ可能です。nullを指定すると制限なしで全ドメインが許可され、[]を指定すると全ドメインが禁止され、どのメールアドレスもサインアップできません。

      設定されると、許可されていないドメインからのユーザーは「アカウント作成」でエラーが表示され、サインアップが阻止されます。この設定は既存のCognitoユーザーには影響しません。新規サインアップやユーザー作成のみに適用されます。

      例:amazon.comドメインのメールアドレスでのみサインアップを許可する場合

      {
        "context": {
          "allowedSignUpEmailDomains": ["amazon.com"] 
        }
      }

      IPアドレス制限

      IPアドレスでWebアプリケーションへのアクセスを制限するために、AWS WAFを使用してIP制限を有効にできます。cdk.json内のallowedIpV4AddressRangesに許可するIPv4 CIDR範囲の配列、allowedIpV6AddressRangesに許可するIPv6 CIDR範囲の配列を指定します。

      { 
       "context": {
          "allowedIpV4AddressRanges": ["192.168.0.0/24"],
          "allowedIpV6AddressRanges": ["2001:0db8::/32"]
        }
      }

      SAML認証

      Google WorkspaceやMicrosoft Entra ID(旧称Azure Active Directory)などのIdPによって提供されるSAML認証機能と統合することができます。

      samlAuthEnabled: trueに設定すると、SAMLのみの認証画面に切り替わります。Cognitoユーザープールを使用した従来の認証機能は利用できなくなります。

        "samlAuthEnabled": true

      スポットインスタンス

      重要でないワークロードでコストを削減するためにスポットインスタンスを使用できます(デフォルトはtrue)。コンテキストでuseSpotをfalseに設定して無効にすることも可能です。また、spotPriceを変更してスポット価格を指定できます。スポット価格がspotPrice以下である場合のみインスタンスが利用可能です。

      {
        "context": {
          "useSpot": true,
          "spotPrice": "0.752"
        }
      }

      自動またはスケジュールでのスケールダウン

      コストをさらに削減するために、インスタンスをゼロにスケールダウンできます。

      例:活動が1時間ない場合に自動でスケールダウンするには、autoScaleDownをtrueに設定します。

      {
        "context": {
          "autoScaleDown": true
        }
      }

      これで自動でスケールダウンしてくれるようになります。

      • スケジュール(例: 勤務時間)でスケールダウン/アップするには、scheduleAutoScalingをtrueに設定します。timezone、scheduleScaleUp、scheduleScaleDownでスケールアップ/ダウンのスケジュールを指定できます。
      {
        "context": {
          "scheduleAutoScaling": true,
          "timezone": "Asia/Tokyo",
          "scheduleScaleUp": "0 9 * * 1-5",
          "scheduleScaleDown": "0 18 * * *"
        }
      }

      NATインスタンスの使用

      NATインスタンスは、NATゲートウェイと比較して安価ですが、利用可能性とネットワークスループットが制限されています。詳細はNATゲートウェイとNATインスタンスの比較を参照してください。

      デフォルトでNATインスタンスが使用されます。cheapVpcをfalseに設定すると、NATゲートウェイに変更できます。

      {
        "context": {
          "cheapVpc": false
        }
      }

      カスタムドメインの使用

      カスタムドメインをサイトのURLとして使用できます。Route53のパブリックホストゾーンがすでに同じAWSアカウントで作成されている必要があります。パブリックホストゾーンの詳細については以下を参照してください:Working with Public Hosted Zones – Amazon Route 53

      同じAWSアカウントにパブリックホストゾーンがない場合は、手動でのDNSレコードの追加やAWS ACMでのSSL証明書の検証中にメール認証を利用することも可能です。これらの方法を使用する場合、CDKドキュメントを参照し、適宜カスタマイズしてください:aws-cdk-lib.aws_certificatemanager module · AWS CDK

      cdk.jsonで以下の値を設定します。

      • hostName … サイトのホスト名。AレコードはCDKによって作成され、事前作成は不要
      • domainName … 事前に作成されたパブリックホストゾーンのドメイン名
      • hostedZoneId … 事前に作成されたパブリックホストゾーンのID
      {
        "context": {
          "hostName": "comfyui",
          "domainName": "example.com",
          "hostedZoneId": "XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"
        }
      }

      以上が主要な設定です。
      いまのタイミングでは見直す必要はありませんが、後ほど使用環境にあわせて変更してみてください。

      (5) ComfyUI のデプロイ

      ComfyUIのデプロイの実行

      それでは、SageMaker Code Editorを使ってComfyUIのデプロイを実行します。Code Editorの左上にある3本線のアイコンをクリックし、Terminal->New Terminalの順に選択します。


      この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/ne119480439e8

      Originally published at https://note.com on Nov 6, 2024.